福島千里 全体1位で決勝進出も精彩欠く「いいところが見つからない」

2018年06月22日 21:40

陸上

 【陸上・日本選手権   女子100メートル準決勝 ( 2018年6月22日 )】 福島千里(29=セイコー)がちょっと変だぞ。準決勝3組1着で全体1位となる11秒64(追い風0・8メートル)ながら、本来の実力からするとやや精彩を欠いた走りだった。通算8度の優勝を誇るトップスプリンターは「全然、いいところが見つからない」と嘆き節。スタートに納得がいかないだけでなく、「思い切りが分からない」とスピードの出力が思い通り行っていないことを打ち明けた。
 「たかがスタートだけどされどスタート。ゴールが大事なのでスタートにとらわれず、でもスタートが大事。こう言っている時点で、混乱しているか分からないけど、決勝は頭をスッキリさせて走りたい」

 言葉を表に出しながら頭の中を整理していった日本記録保持者。23日は200メートル予選と100メートルの決勝がある。「100メートルの決勝をより良いものにするために、200メートルを使いたい」。昨年の100メートル決勝は、市川華菜に敗れて2着に沈んだ。2年ぶり制覇で、健在をアピールしたいところだ。

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