【宇津木妙子の目】上野はもっと自分の投球に自信を 若い投手が成長することを期待

2018年08月12日 23:02

ソフトボール

【宇津木妙子の目】上野はもっと自分の投球に自信を 若い投手が成長することを期待
<ソフトボール世界女子選手権決勝 米国・日本>10回サヨナラ安打を浴びた上野(左)をねぎらう宇津木監督 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【ソフトボール女子の世界選手権・決勝戦   日本6-7米国 ( 2018年8月12日    ZOZOマリン )】 結果は非常に残念だったが、個人的には収穫の多い大会だったと思う。決勝の安打数は米国を上回り、攻撃力の面では過去の五輪当時よりスケールアップした印象だ。残念だったのは、1次リーグでも指摘した細かい守備の乱れ。野手の送球など、もう1度確認すべきことは多い。成長した部分はそのままに、いわば原点回帰も必要だろう。
 そして、上野。16年の故障から、ようやく本来の球威を取り戻してきた。決勝前まで無失点という結果が、それを証明していたと思う。しかし、最後の米国戦は相手から研究されていることを意識し過ぎたのか、思い切りが足りない印象だった。丁寧に投げようとしてボールが先行し、結果的に球数も増えたのはもったいない。もっと自分の投球に自信を持っていいのではないか。

 20年五輪の前哨戦とされた地元の世界選手権で味わった屈辱は、いい意味で薬になると思う。上野以外の若い投手がこの経験を糧に、この日のような2試合を任せられるように成長することを期待したい。(元日本女子代表監督)

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