稀勢の里、秋場所出場を師匠が明言 進退懸け「しっかり準備できた」
2018年09月06日 10:55
相撲
新横綱だった昨年春場所で左大胸筋などを負傷した稀勢の里は、翌夏場所から8場所連続休場。年6場所となった1958年以降では横綱のワースト記録だった。今年春場所からは3場所連続全休。秋場所は4場所ぶりの出場となる。
今年初場所で途中休場した際には、次に出る場所で進退を懸けると明言していた。夏巡業から精力的に稽古を続け、番付発表後も出稽古、二所ノ関一門連合稽古などで相撲を取る稽古を重ねた。初日、2日目の相手が決まる取組編成会議(7日)を翌日に控えた中で2日に続いて阿武松部屋に出向いたのは「一番、場所前にいい稽古ができた」という理由からだった。
平幕・阿武咲とは14番取って、10勝4敗だった。つかまえきれずに上体を起こされて土俵を割る場面もあったが、これまでにはあまり見られなかった右前まわしを取って出る相撲もあった。稽古を見た阿武松親方(元関脇・益荒雄)は「今までとは全く違う場所になるのではないか。右前みつを取るのは今までにない相撲。私は期待している。本人もやれると思っているのでは」と話した。
稀勢の里はここまでの稽古を振り返り、「良かったり悪かったりして、逆に良かったかなと思う」と収穫と課題が見つかったことをプラスに捉えた。
田子ノ浦親方は「本人は体が動いていると言っていた。本場所で取ってみないと(どういう結果になるか)分からないが、今までで一番、体が戻っている。いい方向に来ている」と昨年夏場所以降では最高の仕上がりであると見ていた。
相撲人生の岐路となる秋場所は3日後に初日を迎える。稀勢の里は「本場所と稽古場は違うので、しっかり集中してやっていく。やれるべきことをやっていきたい」と決意を口にした。
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