羽生 封印の4回転半 来年3月、埼玉開催世界選手権で挑戦も
2018年11月06日 05:30
フィギュアスケート
今季初戦となった9月のオータム・クラシックは優勝したものの、低調な内容だった。悔しさで闘争心に火がついた王者は「4回転アクセルを諦めた以上はクリーンな演技をしろよ、と自分にプレッシャーをかけた」と言う。ルール改正で各要素の出来栄え評価の幅は7段階から11段階に拡大。ミスをすれば、減点幅はより大きくなる。新ルールで勝つために、この1カ月の練習では演技の完成度を高めることに心を砕いてきた。
「(決断は)簡単ではなかったけれど、いい演技ができると、ご褒美がある。練習を頑張って良かったと思う」。今大会では従来の4回転―2回転の連続トーループより高得点が見込める4回転トーループ―トリプルアクセルを世界で初めて着氷。SPに続いて、フリーと合計もルール改正後の世界最高得点をマークしての圧勝劇だった。
もちろんクワッドアクセル挑戦そのものを諦めたわけではなく、「今季中にはやりたいと思っています」と改めて明言した。今後は2週後にロシア杯、12月にGPファイナル(バンクーバー)と全日本選手権(大阪)と試合が続くため、練習は「やれても全日本の後」と当面封印し、年明けあたりから再開する意向だ。
現状のクワッドアクセルの完成度は「5%ぐらい」と説明した。この先練習を積んで「20%ぐらいになったら、できるかな」と見通しを示した。年明けの試合は未定だが、これまでは2月の四大陸選手権をスキップすることが多く、3月の世界選手権(さいたま市)が初戦となる可能性が高い。そこまでなら、十分な準備期間もできる。日本開催の大舞台こそが、世界初の大技のお披露目にはふさわしい。
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