稀勢 九州場所で初の一人横綱、復活賜杯向け「やるしかない」
2018年11月09日 05:30
相撲
「やるべきことを、しっかりやるだけ」
この日、福岡市内で行われた九州場所前夜祭。朝稽古の時点で休場を表明した白鵬だけではなく、鶴竜も急きょ欠席した。横綱土俵入りを披露したのは稀勢の里1人。鶴竜の休場が濃厚なことを報道陣から知らされても、動じることなく表情も崩さなかった。
手応えはある。本来、優勝争いが使命の横綱。これまで「優勝争いをしたい」と話してきた稀勢の里だが、6日に九重部屋に出稽古した際には「もちろん優勝」と言い切った。
復調ぶりは稽古内容が裏付けている。昨年春場所で優勝後、左大胸筋のケガなどで、年6場所制以降ではワースト記録となる8場所連続休場。進退を懸けて臨んだ9月の秋場所前の稽古は、自分の型を取り戻すことに精いっぱいだった。三番稽古でも本場所で対戦する可能性がない幕内下位力士を指名することが多かった。
しかし、今は違う。対戦が予想される力士の元へ連日出稽古し妙義龍、北勝富士ら幕内上位を相手に三番稽古。左腕にも力強さが戻り「いい状態で秋巡業に入れたし、いい流れ」と好感触を口にした。順調な稽古を積み重ねたことで「やれることはしっかりできた」と自信がにじむ。
日本出身横綱が一人横綱を務めるのは03年初場所の貴乃花以来、実に15年ぶり。この時、貴乃花は9日目に引退を表明したが、今場所の稀勢の里はデータが後押しする。九州場所では04年の朝青龍以来、14年連続して横綱が優勝している。白鵬と鶴竜の休場により、その地位で初日を迎えることができるのは、稀勢の里しかいない。
背水の陣だった秋場所から一転、主役へ。「最後をしっかり締めて、いい一年にしたい。やるしかない」。劇的な逆転優勝を飾った昨年春場所以来の賜杯に向け、和製横綱が復活優勝に突き進む。
≪一人横綱、直近3人はV≫稀勢の里が今年春場所の鶴竜以来の一人横綱として臨む。10年以降の一人横綱の成績を見ると、17場所中、優勝が12回。直近の3人はいずれも優勝しているが、稀勢の里は昨年春場所以来の優勝となるか。
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