貴景勝 歓喜の初Vも大関獲りへ慢心なし「これで終われない」

2018年11月27日 05:30

相撲

貴景勝 歓喜の初Vも大関獲りへ慢心なし「これで終われない」
初優勝を報じるスポニチ本紙の西部版を手に、さらなる精進を誓う貴景勝(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 大相撲の小結・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)が初優勝を飾った九州場所千秋楽から一夜明けた26日、福岡県篠栗町の部屋宿舎で会見。史上6番目の年少記録、22歳3カ月でのスピード賜杯に「これで終われない。最初で最後(の優勝)にならないようにしたい」とさらなる飛躍を誓った。
 優勝後は前師匠の花田光司氏(元横綱・貴乃花)にも報告。今後に向けてアドバイスを受けたかとの問いに「具体的なことは言われていないですけど」と説明した。前日は部屋のパーティーに参加して、深夜0時前に帰宅。街に繰り出そうともしない自分に「優勝した時ぐらい何かやれよ。くそ真面目」と思わず突っ込みを入れるほど、しっかり睡眠を取ることを心掛けた。重圧から解放され「何も考えずに寝られたのが良かった」と柔和な表情を見せた。

 「新関脇」の地位を確実にし、さらなる高みが期待される。直近2場所で9、13勝を挙げ、大関昇進の目安「三役で直近3場所33勝以上」まで11勝。初場所の成績次第では昇進の機運が高まる。前師匠は初土俵から史上最速24場所目で初優勝し、31場所目で大関昇進を果たした。26場所目で初優勝した22歳は、「まだまだ顔(身分相応)じゃない。帰り道に後悔するような相撲を取りたくない」と浮つく様子はない。

 幼少期に二人三脚で歩んだ父・一哉さん(57)から「良かったね」とねぎらわれ、「あまり言われたことがないので、うれしかった」と、家族の喜ぶ顔を見た時だけは優勝した実感と、サポートへの感謝の思いが湧いた。ただ、初優勝は夢への通過点。最高位を目指す1メートル75の若武者は「達成感を出している場合じゃない」と次なる戦いへ気持ちを切り替えた。

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