×

渋野 後半の女王“全英の伝説”日本でも!前日発熱38度も10時間睡眠で体調&スマイル全快!

2019年08月11日 05:30

ゴルフ

渋野 後半の女王“全英の伝説”日本でも!前日発熱38度も10時間睡眠で体調&スマイル全快!
逆転Vいけるぞ!ギャラリーの声援を受け笑顔を見せる渋野日向子(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 北海道meijiカップ第2日 ( 2019年8月10日    北海道 札幌国際CC島松C=6531ヤード、パー72 )】 11位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算4アンダーで首位と5打差の9位に浮上した。前夜に38度の発熱に侵された体調も回復。終盤4ホールで3バーディーと伸ばし「バック9」のボギーなしはAIG全英女子オープン初日から6ラウンド連続と、無類の強さを発揮。国内でのイーブン以下連続ラウンドは20に伸ばした。
 ティーオフから4時間40分後の午後1時42分。この日一番の歓声とともに、シンデレラスマイルが最高の輝きを放った。15番。2打目をピン左2メートルに寄せた渋野が、冷静にこの日初のバーディーパットを決める。「やっときた~という感じ。ナイスバーディーの声が、凄くうれしかった」。これを機に16番で伸ばし、18番は左ラフからピンまで2・4メートルにつけ、2日連続のバーディー締め。「後半しっかりアンダーで回れたのは良かった」と目を細めた。

 終盤4ホールで3バーディー。バック9でボギーなしは、AIG全英女子オープンから6ラウンド連続となった。前半は不規則に変化する風にも悩まされ精彩を欠いた。5番ではグリーン手前の斜面からのアプローチが6メートルも残してボギー。チャンスにも付けられず、珍しくクラブに当たる場面も見られた。だが、後半はひょう変してチャージするのが渋野の真骨頂だ。前半でコースの特性をつかみ、後半はきっちり修正。ピンを目指し強気に攻めているのが奏功している。16番ではカップの奥の土手に当たって入る「壁ドン」バーディー。一緒に回った蛭田みな美も「あんなに強く打てるのは凄い」と驚きの声を上げた。

 前日は38度の発熱があり、ラウンド後は練習を休み、宿舎に直行。体調は最悪だったが、約10時間の睡眠で体調も回復した。「昨日は宙に浮いたような感じだったけど、今日は自分で考えてできていた」。薬を購入するなど懸命のサポートをした母・伸子さんも「涙が出てきそう」と安堵(あんど)した。

 2日連続70で、連続イーブン以下のラウンドも20に伸ばした。首位のペ・ソンウとは5打差で迎える最終日。「これで優勝したら、本当にやばい」と話したが、2勝目を挙げた先月の資生堂アネッサ・レディースでは終盤4ホールで4打差を追いつくなど、ここ一番の爆発力は実証済み。海外初戦でメジャーを制した20歳に、不可能の文字はない。

 ▽資生堂アネッサ・レディースVTR 首位と2打差の2位で出た渋野は、スコアを伸ばせず14番を終えて首位のイ・ミニョンと4打差。だが15番で15メートルを決めてバーディーを奪うと直後にイ・ミニョンがダブルボギーで1差。17番で2.5メートルを沈めて通算12アンダーで並んだ。プレーオフ1ホール目、グリーン左ラフからの第3打をピンそば80センチに寄せるスーパーショットでパーセーブ。ダブルボギーと崩れたイ・ミニョンを振り切った。

おすすめテーマ

スポーツの2019年08月11日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム