【玉ノ井親方 視点】貴景勝に負け次三役陣 冷静さ光った御嶽海、目の色違う遠藤

2019年09月12日 08:47

相撲

【玉ノ井親方 視点】貴景勝に負け次三役陣 冷静さ光った御嶽海、目の色違う遠藤
碧山(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【大相撲 秋場所4日目 ( 2019年9月11日    両国国技館 )】 貴景勝に負けじと、他の三役陣も調子を上げてきている。御嶽海はやみくもに前に出るのではなく、流れの中でしっかり相手の動きを見て落ち着いて取っていた。碧山が引いてくることは事前に頭の中に入っていたので慌てることもなかった。
 遠藤はうまさが光った。右差し狙いの朝乃山に対し逆に右を差して左からおっつけ、相手に有利な形をつくらせなかった。それでも馬力のある相手に強引に前に出てこられたが、右のかいなを返してまわしを与えなかった。そのため朝乃山の体が浮くような形になり、土俵際で体を入れ替えることができた。その後は体勢を低くして、下から押し上げ寄り切った。技巧派の遠藤だが、課題は立ち合いの当たり。もっと踏み込む力が出てくれば成績も安定する。ただ、今場所は目の色が違って、気合が入っている印象だ。(元大関・栃東)

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