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ウッズ 3連続ボギーから9バーディー首位発進 13年ぶり日本でプレー「とても楽しい」

2019年10月25日 05:30

ゴルフ

ウッズ 3連続ボギーから9バーディー首位発進 13年ぶり日本でプレー「とても楽しい」
9番、バーディーを奪いギャラリーの声援に応えるウッズ Photo By スポニチ
 【USPGAツアーZOZOチャンピオンシップ 第1日 ( 2019年10月24日    アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70 )】 伝説の男になる!!タイガー・ウッズ(43=米国)が圧巻のバーディーラッシュを見せた。スタートの10番から3連続ボギーを叩くが、その後9バーディーを奪って64でホールアウト。全英オープン覇者のゲーリー・ウッドランド(35=米国)と並び首位に立った。勝てば米ツアー最多の82勝に並ぶ。松山英樹(27=LEXUS)が65で回り1打差の3位。石川遼(28=CASIO)は68で7位につけた。
 ファンの期待を裏切らないのがスーパースターの証だ。幾重ものギャラリーで埋め尽くされたスタートの10番。ティーイングエリアでウッズは5Wにするか、3Wで打つか迷った末に5Wを手にした。

 「練習場で調子が上がらず、5Wでは左の池を越えられないと思い3Wを手にした。でも結局5Wに戻した」。この決断が裏目に出てボールは池へ。続く11番も第1打をミスして左バンカーに曲げボギー。さらに12番では10メートルを3パットし3連続ボギーと大きくつまずく。ギャラリーからは大きなため息が漏れた。しかし、この男の真骨頂はここからだった。14番で決めた2メートルのバーディーパットを皮切りに3連続バーディーで盛り返すと、後半の3、7番では8メートルのロングパットを沈め9バーディーを奪い一気に首位に立った。

 「あの悪い出だしから6アンダーまで伸ばせるとは思っていなかった。ショットの調子が良く、パットもしっかり転がすことができていた」。8月に左膝の手術を受けたばかりで、この試合が自身の19~20年シーズンの開幕戦だった。

 だが、ブランクを感じさせないゴルフで大ギャラリーを何度も沸かせる。「多くの日本のファンの前でプレーするのはとても楽しい」。手術を受ける前は膝の痛みが背中にまで影響。満足にクラブも振れなかった。しかし、今は状態も上向き、「うまく(腰も)回転していた。何よりパットのラインをしゃがんで読むことができるようになったのが良かった」とうなずいた。

 プレーオフの末、3連覇を逃した06年のダンロップ・フェニックス以来、13年ぶりにプレーする日本の試合で、ゴルフ界の歴史に新たなページを加える可能性が高まった。今大会に勝てば、マスターズ以来の米ツアー通算82勝目となり、不滅の記録と呼ばれたサム・スニードの持つ通算勝利数についに並ぶ。「明日は雨でタフな試合になると思う。(今週は)長い週末になる」。数々のミラクルをやってのけてきた英雄が、日本で伝説をつくる。

 <賞金は国内最高>
 ▽ZOZOチャンピオンシップ 男子ゴルフの米ツアーとして日本で初開催され、賞金総額975万ドル(約10億5300万円)、優勝賞金175万ドル(約1億8900万円)は国内大会では史上最高額。72ホールのストロークプレーで、予選カットはなし。出場選手は78人で内訳は米ツアーから60人、日本ツアーから7人、ブリヂストンオープンの上位3人、スポンサー推薦の8人。日本ツアーメンバーの賞金加算は50%となっている。

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