羽生 荒川静香さんから金パワー いざチェン討ちへ!公式練習で大技4回転ルッツ成功
2019年12月05日 05:30
フィギュアスケート
「会場自体に凄い大きなエネルギーがある。自分が凄くスケートにのめり込んでいた時期の五輪があった場所。いろんな思い出があります。記憶としての思い出もあるが、記録としてここに残っているものは一生消えない。そういうものに勝手に力をもらいながら演技したい」
当時11歳の羽生少年は、荒川さんの金メダルに心が震えた。当時の流行語大賞にもなったイナバウアーは、今でも演技に組み込んでいる。練習後はテレビ解説のため現地にいる荒川さんと記念撮影。廊下でトリノ五輪のロゴを確認すると、自らの携帯端末で写真に収めた。フリー曲「Origin」は男子優勝のプルシェンコ氏へのオマージュでもある。「本当は試合は楽しむものじゃないと自分は思う。ただ、今日は凄いスケートが楽しいなって」。真剣勝負の場であることを忘れてしまうほど、一瞬一瞬を楽しんでいた。
今大会は、昨季の世界選手権以来となるチェンとの直接対決。男女シングル史上初となる5度目の頂点が懸かる。だが、余計な感情は消えた。「自分の中で集中し切れていた」。公式練習では4種類の4回転ジャンプに成功。今大会のフリーで17年ロシア杯以来の解禁も視野に入れる大技ルッツもクリーンに決めた。「感触は良かった。SPをやってみての体力とか、体の感覚は絶対変わる。それ次第」。羽生には、確かな自信があった。
日本時間6日に行われるSPでは、羽生は最終6番滑走に決まった。運命のフリーが行われる7日(日本時間同日)は、自身の25度目の誕生日となる。「心の底から“やったーっ!”と思えるような誕生日になっていれば、おのずと結果もついてきているのかなと思います」。また一つ、激闘を経て、王者は強くなる。
《コーチ陣不在で本番も》羽生のこの日の練習にはコーチ陣が不在だった。羽生によると今大会は1選手につき、コーチのIDは1枚で、オーサー・コーチではなく、ブリアン・コーチが同行する予定だったという。だが、羽生は「ちょっとトラブルがあって(ブリアン・コーチが)来るのが遅れている」と説明。男子SPが行われる5日に間に合うかどうかについても「ちょっと分からないので、とりあえず自分でやることはやります」と話した。
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