前代未聞のテクニカル・ファウル! ティンバーウルブスのベルがまさかの遅延行為で勝利を逃す
2019年12月07日 17:00
バスケット
残り時間は1・7秒。サンダーはこのクオーターでまだ4反則に達していなかったためにティンバーウルブスのスローインで試合は再開となった。スローインからのボールをキャッチしたのは、この日30得点を挙げたセンターのカールアンソニー・タウンズ(24)で、ここでもサンダーは反則で時間を止めた。
残り時間は1・1秒で、今度はFTとなった。タウンズの今季のFT成功率は80・4%と高かったが1本目は失敗。そして2本目を放とうとしたときにティンバーウルブスは選手交代を要求した。
ここでいったんベンチに戻ったベルが再びコートに出てきたが、このとき、サンダーのクリス・ポール(34)が審判に対して「彼(ベル)のジャージー(ユニフォーム)がはみ出ている」と指摘。ユニフォームはパンツの中にしまいこんでいなければならず、これが“ドレスコード違反”となった。
FT以外のプレーならば問題はなかったかもしれないが、ベルがユニフォームをパンツの中にいれている間、プレーが中断。これがFTの2本目を成功させるための時間稼ぎ(タウンズへ余裕を与える行為)と判断され、いわゆる「遅延行為」となった。1回目ならば警告だけだが、ティンバーウルブスは第3Qにも遅延行為を指摘されており、2度目となった土壇場ではテクニカル・ファウルを宣告されてしまった。
そしてタウンズがFT2本目を打つ前に、サンダーのダニロ・ガリナリ(31)がテクニカルによるFT1本を成功して1点差。そのあとタウンズは2本目のFTを決めて再び2点差となったが、ベルのテクニカルさえなければ3点差だった。
奇跡のドラマの第2弾を演じたのは211センチのセンター、スティーブン・アダムス(26)。サンダーにすでにタイムアウトはなく万事休したと思われたが、アダムス(26)は自陣ベースラインの外側からティンバーウルブスのリングめがけて遠投。これに右サイドから中央を疾走したガードのデニス・シュルーダー(26)が合わせて、距離26メートルの“タッチダウン・パス”をキャッチし、そのままレイアップを決めてブザービーターによる同点シュートとなった。
鮮やかな超ロングパスによる同点劇に場内は騒然。勢いに乗ったサンダーは延長で17―5と圧倒してここ4戦で3勝目を挙げた。ポールは今季自己最多の30得点をマークしたが、この日の一番の功績はベルの着衣の乱れ?を指摘したこと。ベルはその直前のFTも2本とも外しており、1人で敗因を背負い込むような試合となった。
一方、東地区全体首位のバックスは地元ミルウォーキーでクリッパーズを119―91(前半52―43)で退けて14連勝で20勝3敗。この日が25歳の誕生日だったヤニス・アデトクンボは27得点と11リバウンドで今季21回目のダブルダブルを達成した。
8日にワシントンDCでウィザーズと対戦するクリッパーズは3連勝を逃して16勝7敗。3点シュートの成功は32本中8本と低調で、第3Q終了時点で25点差をつけられての完敗となった。
西地区全体首位のレイカーズも敵地ポートランドでトレイルブレイザーズを下して3連勝で20勝(3敗)に到達。セルティクスは地元ボストンでナゲッツに勝ってホームではヒート同様に今季9戦全勝とした。この結果、ナゲッツは14勝6敗となって西地区全体2位から3位にダウン。試合のなかったマーベリクス(15勝6敗)が2位に浮上した。
<6日の結果>
マジック(11勝11敗)93―87*キャバリアーズ(5勝16敗)
*ピストンズ(9勝14敗)108―101ペイサーズ(14勝8敗)
ネッツ(12勝10敗)111―104*ホーネッツ(9勝15敗)
*ヒート(16勝6敗)112―103ウィザーズ(7勝14敗)
ウォリアーズ(5勝19敗)100―98*ブルズ(8勝15敗)
*サンダー(9勝12敗)139―127(延長)ティンバーウルブス(10勝11敗)
*セルティクス(16勝5敗)108―95ナゲッツ(14勝6敗)
*バックス(20勝3敗)119―91クリッパーズ(16勝7敗)
*スパーズ(9勝14敗)105―104(延長)キングス(8勝13敗)
レイカーズ(20勝3敗)136―113*トレイルブレイザーズ(9勝14敗)
*はホームチーム
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