クラロワ世界一決定戦 日本代表FAVゲーミングは無念の初戦敗退
2019年12月10日 09:30
スポーツ
第1セットの2v2はけんつめし&きたっしゃんが出陣。レギュラーシーズンの勝率9割を誇る黄金コンビだったが、連係ミスで相手の巨大スケルトンにノーマークで被弾する凡ミスを犯すなどして黒星を喫した。後がなくなった第2セットは1v1のエースJACK(ジャック)が登場。第1ゲームからいきなり世界にとどろく代名詞の高回転ホグライダーデッキを繰り出したが、相手はメガナイト+ゴブリンの檻(おり)+ラムライダーという強固な三重防御で応戦。攻城ペッカデッキに変えた第2ゲームも同じデッキにはばまれて、最後は両手で顔を覆う完敗を喫した。
チーム全員が、今大会で米国に初渡航。試合後、監督のおこめちんは「選手に過度の緊張感があるなと感じた」と明かした。今季からリーグに参戦したジャックは「観客に楽しんでもらえるようなオシャレなプレーをしようとしてしまいました。(勝利だけに徹する)プレー自体に集中しきれませんでした」と苦い表情で振り返った。けんつめし以外は国際大会の経験が少ないメンバーだったこともあり、“いつも通り”の戦いをするために必要な平常心を、知らぬ間に奪われていた。
敗戦直後、選手4人はすべて来季の現役続行を明言した。「(勝率では)ある程度勝ったけど、大事な場面で勝てませんでした。そこで勝ちきれるメンタルをつけたいです」(ジャック)。ロサンゼルスの悲劇に膝は屈さない。最後の最後に燃やした不屈の闘志こそ、FAVゲーミングだった。(ロサンゼルス・内匠 俊頌)
▼きたっしゃん (第1ゲームの)初戦を取って流れに乗っていけるかと思ったけど、失速してしまいました。
▼だに 悔しいし、不完全燃焼です。
≪チームリキッド下克上V≫チームリキッドはシード順決定の総当たり戦4位から“下克上”の優勝を果たした。準決勝では同じ欧米リーグの優勝候補だったSKゲーミングと激突。最終セットでは延長戦時間切れまでもつれ込み、タワーのHPでわずか1上回るミラクル勝利を収めた。W.EDGMとの決勝も勢いに乗って勝利。チーム最少単位の3人体制で世界一に登りつめて、エース格のサージカルゴブリンは「凄く良い試合ができた」と満足感を漂わせていた。
≪来季も実施へ≫クラロワリーグは3年目となる来季も実施に向けて動いていることがこの日、複数の関係者の話で分かった。今季は世界3地域のリーグ・計12チームで構成されていたが、拡大や再編成が期待される。開発企業であるスーパーセルのeスポーツ担当・殿村博氏は今季を振り返り「ゲームの内容も常に(アップデートやバランス調整で)変化しているので、それをどう反映させていくかが課題です」と話した。
おすすめテーマ
2019年12月10日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
桃田、年間MVPに「凄くうれしい」世界バドミントン連盟選出
-
東京五輪&パラ、ロシア除外…ドーピング不正でWADA全会一致厳罰処分
-
佳純 五輪代表争いで美宇を逆転2番手浮上!12日から最終決戦
-
美誠「どれだけ強くなっているか楽しみ」グランドファイナルへ出発
-
石川遼 東京五輪へ“海外作戦”6月の全米OPまで積極参戦意欲
-
今平4冠!ベンツもゲット!来季目標は「3勝、3年連続賞金王」
-
史上4人目アマV・金谷に特別賞「もっと上を目指して」
-
LPGA入会式 18歳・安田祐香、初々しく「プロの実感湧いてきた」
-
羽生 エキシビションで「星降る夜」 華麗な演技に歓声
-
八村 6戦連続2桁得点もチーム敗戦 徹底マークに「勉強」
-
ナガマツ 初制覇へ「頑張りたい」バドミントンWTファイナル出発
-
素根よトーク磨け!五輪代表内定会見、古賀総監督から“金言”
-
女子57キロ級・芳田「結果出したい」マスターズ大会出発
-
19日開幕全日本選手権 女子50キロ級は混戦「誰が勝つか分からない」
-
大相撲発展へ有識者会議 山下泰裕氏“柔道目線”の助言
-
セーリング女子49erFX級 山崎アンナ、高野芹奈組が東京五輪切符
-
小林陵侑 2回目に失速…悔し3位 W杯ジャンプ個人第4戦