元関脇・栃煌山がリモート引退会見「やってきたことは間違いなかった」、稀勢最後の一番が思い出の取組
2020年07月15日 18:32
相撲
「きょう引退が決まり、ひと区切りつきました。(引退を決めた時期は)“次に十両に落ちた時は区切りをつけよう”と決めていました。大阪で十両に落ちることが決まり、そういう気持ちになっていました」。
2005年初場所初土俵を踏み、06年秋場所で新十両、07年春場所で新入幕を果たした。得意はもろ差し。稽古熱心で三役を通算25場所務め、大関候補最右翼と呼ばれた時期もあった。新入幕から幕内の地位を守り続けてきたものの、昨年九州場所で十両へ転落。今年初場所で幕内復帰したものの、西前頭10枚目の春場所で3勝12敗と大きく負け越し、再び十両へ転落した。
約15年間の現役生活について「なかなか器用な相撲はとれないけど、そのぶん課題を持って、体に染みこませようと思って稽古していた。上の番付(大関、横綱)に上がれなかったけど、やってきたことは間違いなかったと思う」と語った。
「思い出はたくさんあり過ぎて」一つ挙げるの難しいとしながらも、18年九州場所4日目、横綱・稀勢の里(現荒磯親方)をすくい投げで破った取組は印象に残っているという。この相撲を最後に稀勢の里は現役引退。「稀勢の里関は同学年で、僕が(高知・明徳義塾高を卒業して)入門した時には関取になられていた方。最後に取った一番で思い出に残っています」と感慨深げ。
同席した師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は「最後を美しく終わるのも、ボロボロになるまでやるのもいいと話し合ってきた。彼らしく、潔く自分の決めたことを頑固に守った」と最終的に決断に至る様子を明かし、「決して器用じゃないけど、こつこつ長年積み重ねてきた。目標にされる力士だった」とねぎらった。さらに「まだまだ胸を出して後輩に伝えていってほしい」と部屋付き親方として指導の最前線に立つことを期待した。
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