渋野 前半は5オーバー 全英女子オープン初日
2020年08月20日 23:30
ゴルフ
114ヤードと距離は短いが打ち下ろしで郵便切手のようにグリーンが小さく見えることから、「ポステージスタンプ」と呼ばれる名物ホール。ティーショットをピン右1メートルにつけると、これを沈めて初バーディーを奪った。カメラに向かってガッツポーズを決め、この日初めてと言える会心の笑顔を見せた。
苦しいスタートとなった。出だしの1、2番と連続ボギー。2オーバーで迎えた4番パー5では、痛恨のトリプルボギーをたたいた。ティーショットをしっかりフェアウエーに置いたが、第2打をフェアウエー左のポットバンカーに入れてしまう。残り約85ヤード地点から第3打でグリーンを狙うも、バンカーの壁に当たり戻ってくる。クラブを変えて同じ場所から第4打を放つも、再び壁に阻まれた。試合前に「絶対にフェアウエーバンカーに入れないように」と警戒していただけに、悔しい結果となってしまった。
前週のスコットランド・オープンで予選落ち。全英に向けて「不安、プレッシャーはある」と落ち込んだ。約1時間半をかけて、全英の舞台であるスコットランド南西部のロイヤルトルーンGCに移動。会場にはいたるところに、自らの写真が飾ってあった。ディフェンディングチャンピオンとして歓迎を受ける様子に、「来ただけでリフレッシュできた」と笑顔を取り戻した。
予選落ちした翌日から、すぐに練習場に足を運んだ。ハーフショットを繰り返し、スイングの原点に立ち返り全英に備えた。前日の練習ラウンドでは、ポットバンカーからのショットを入念に確認。日本人初の連覇を目指す戦いに備えて、準備を重ねてきた。ピンの竿が揺れ、帽子が飛ばされそうになるほどの暴風が吹く難コンディション。2度目となる本場のリンクス挑戦となった21歳には厳しい条件だが、後半で巻き返しを期す。
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