【荒磯親方 真眼】自分のペースで取る高安 ここ何年かで一番の状態

2020年09月21日 05:30

相撲

【荒磯親方 真眼】自分のペースで取る高安 ここ何年かで一番の状態
照強(下)をはたき込みで破る高安(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所8日目 ( 2020年9月20日    両国国技館 )】 高安が負ける相撲は自滅が目立ちますが、今場所は攻め急ぐところがありません。初顔の照強戦も相手に合わせることはなく、自分の重みを生かしていました。状態が悪いと重みが出ず、ガチッと腰が決まっていないと相撲になりません。今場所はそれができていて、ここ何年かで一番の状態の良さです。
 高安とは番付発表後から連日のように三番稽古を行いましたが、意識して出足を鍛えていて、馬力を生かそうとしていました。初日の2日前には私が一番も勝てないくらいになり、場所前から優勝候補の一人と見ていました。立ち合いはこれまで、かち上げ一辺倒だったり、左差しにこだわったりしていましたが、両方のバリエーションがあるのもいいと思います。

 勝ち星を重ねていけば、上位との対戦も組まれるでしょう。上位と当たってから下に当たる大関とは違い、下の力士で調子を上げてから上に当たるのはいい流れです。初優勝を狙うには、ここからが本当の勝負になります。(元横綱・稀勢の里)

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