陵侑、W杯17度目V!「尊敬」葛西に並んだ日本人男子最多、1年2カ月ぶり歓喜に「長かった」
2021年02月15日 02:30
ジャンプ
12日の予選は23位。作山コーチが「予選では優勝を想像できないくらいだった。別人になった」と驚くほど、一晩で修正してみせた。空中へ飛び出す際に上半身を先に動かさず、下半身主導で立つことを意識して力強い踏み切りを取り戻した。
1回目は「(踏み切りの)タイミングを外した」としながらも4位と好位置。優勝への欲を出さずに、2回目も「力まずに飛んだ」と自分の飛躍だけに集中し、距離を伸ばした。その後に飛んだ今季10勝のグラネル(ノルウェー)らが失速し、勝利が転がり込んだ。2位とわずか0・3点差、3位とも1・1点差という僅差の勝負。2回目の着地でテレマーク姿勢をきれいに決めたことが勝因の一つとなった。
所属先で選手兼監督のレジェンド葛西が14年11月に17勝目を挙げた際は42歳だった。1年2カ月ぶりの歓喜で24歳にして並び「長かった」と息をついた。「(17勝目は)全く考えていなかった」と語ったが、思うところはある。「監督は監督で、その時その時のつらいこともあったと思う。やっぱり尊敬しますね」と感慨に浸った。
日本から地震の一報が入り「1本目を飛ぶ前に(岩手の)実家に連絡した。大丈夫だったみたい」と小林陵。お返しとばかりに遠く離れた地から届けたのは最高の吉報だった。
▽ジャンプ男子個人第20戦 (1)小林陵侑(土屋ホーム)268・9点(136・5メートル、134・5メートル)(2)ステンカワ(ポーランド)268・6点(137メートル、133・5メートル)(3)リンビク(ノルウェー)267・8点(133メートル、141・5メートル=最長不倒)(12)佐藤幸椰(雪印メグミルク)250・7点(134メートル、128メートル)(16)佐藤慧一(雪印メグミルク)247・5点(128メートル、131・5メートル)(28)中村直幹(東海大札幌ク)232・2点(134メートル、122・5メートル)※小林陵は今季初、通算17勝目
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