全米陸上で異色のジャンパーが2冠 ジュボーン・ハリソンが走り高跳びと走り幅跳びで優勝

2021年06月28日 14:36

陸上

全米陸上で異色のジャンパーが2冠 ジュボーン・ハリソンが走り高跳びと走り幅跳びで優勝
全米選手権の走り高跳びと走り幅跳びの2種目を制したジュボーン・ハリソン(AP) Photo By AP
 オレゴン州ユージーンのヘイワード・フィールドで行われていた陸上の全米選手権は27日に最終日の競技を実施。しかし折からの猛暑で午後2時すぎに気温が42度に達したために、一部の競技を朝と夜に振り分け、スタジアムにいたファンには退避指示が出るなどのハプニングに見舞われた。
 そんな中で陸上界で初めて「走り高跳びで2メートル30以上&走り幅跳びで8メートル40以上」を今季になってクリアしていたジュボーン・ハリソン(22=ルイジアナ州立大)が、猛暑中断前の走り高跳びを2メートル33(自己ベストは2メートル36)で制し、午後8時半にスタートした走り幅跳びでも自己記録を2センチ更新する8メートル47で優勝。米国陸上界ではストックホルム五輪(1912年)のジム・ソープ(その後NFL入り)以来、実に109年ぶりに走り高跳びと走り幅跳びの2種目で米国の五輪代表となった。

 東京五輪の日程では7月30日に走り高跳びの予選、31日に走り幅跳びの予選、8月1日が走り高跳びの決勝で2日が走り幅跳びの決勝。ハリソンは4日連続で登場して跳躍種目の2冠を狙うことになった。

 女子七種競技の後半に出場していたタリヤ・ブルック(26)は熱中症で倒れてトラックから車椅子で運ばれており、各選手とも猛暑で四苦八苦。それでも気温33度の夜に行われた女子400メートル障害ではシドニー・マクラフリン(21=ケンタッキー大)が51秒90の世界新記録を樹立し(従来の記録は52秒16)、女子800メートルでは178センチの長身ランナー、アシング・ムー(19=テキサスA&M)が今季世界最高の1分56秒07で優勝した。

 最後の種目となった男子200メートルが行われたのは、予定から5時間遅れとなった午後9時52分。2019年の世界選手権(ドーハ)でこの種目を制しているノア・ライルズ(23)が今季世界最高の19秒74で1位となったが、4位のフレッド・カーリー(26)までが19秒台だった。最下位となったアンドリュー・ハドソン(24)のタイムも20秒37で、日本選手権の優勝タイム(小池祐貴の20秒46)を上回った。

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