パラ聖火リレー 各地で採火スタート 共生、復興、平和…人々の思い乗せ

2021年08月13日 05:30

五輪

パラ聖火リレー 各地で採火スタート 共生、復興、平和…人々の思い乗せ
 「平和の火」から採火する金城弘享さん=12日午前、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園 Photo By 共同
 東京パラリンピックは12日、聖火リレー関連のイベントが始まった。24日の開会式まで3段階に区切られ、最初は16日まで43道府県を会場に採火がスタートした。会場は地域の特色を生かした場所が選ばれており、被災地や戦跡、福祉施設や特別支援学校などで開催。共生や災害からの復興、平和を願う人々の思いを乗せた聖火が東京に向かう。
 東日本大震災の津波で被災した岩手県陸前高田市では、生まれつき脳性まひがある同市の介護施設職員・高橋未宇さん(21)が採火。阪神大震災の被災地・神戸市から分灯されたガス灯「3・11希望の灯り」から、ガス灯設置の発起人・藤原直美さん(77)と共に、火をランタンへ移した。高橋さんは「阪神大震災から長い歴史のある火を、パラリンピック聖火としてつなぐ役目ができるのは光栄」と笑顔で話した。

 鎌倉時代から刀の製作が盛んだった岡山県瀬戸内市の「備前おさふね刀剣の里」では、刀鍛冶が刀を打つためにおこした火から採火。沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では「平和の火」から採火した。

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