【ラグビー日本代表2021秋の陣《11》】10番を獲りに行く松田力也 ベンチウオーマーの屈辱を力に
2021年10月20日 18:00
ラグビー
5月に閉幕したトップリーグでは、同い年の山沢拓也とポジションを分け合いながら、チームをタイトルへ導いた。より多くの試合、そして重要な試合で10番を付けたのは松田の方だ。「トップリーグは満足できたシーズンで、自分の成長を感じたし、いいパフォーマンスを出せた」。かつては元オーストラリア代表のベリック・バーンズに阻まれ、12番でのプレーが多かった。「松田は10番でのプレータイムが足りない」。19年W杯前、ジョセフHCはよくそう言って、田村の10番起用を説明した。
だからこそ、この春は田村と同量の機会を得て、23年W杯の10番を争いたいとの思いは強かったはずだが、ヒエラルキーを覆すことはできなかった。「ジョセフHCからのフィードバックで、パフォーマンスは悪くなかったと言われた。ゲームタイム(の少なさ)は試合の流れがあったと説明を受けた。でも、試合の流れを変えてる力があったら、もっと出られたと思う」。15人の頭脳であり、心臓でもある10番。プレースキックやランスキル、ディフェンス力など、田村より優れたところはありながら、テストマッチという比肩するものなき超高度のプレッシャーが掛かる中では、まだ総合力と信頼度で及ばない。「チームメートからの信頼を積み重ねがないと、10番で試合に出られない。練習からコミュニケーションを上げたい。ゲーム理解ももっと上げないといけない。積極的にいきたい」。突きつけられた課題から逃げず、しっかり向き合えるところは、松田の長所でもある。
秋のテストマッチは4試合。オフは大自然の中で心身を休める一方、堀江翔太と共にトレーニングに打ち込んだ。宮崎で始まった3週間超の合宿で、レベルアップを証明していれば、いくつかの試合は10番を背負うことになるだろう。そこでチームを勝利に導けるか。勝負の時がやってくる。
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