カーリング五輪最終予選、NHKBSで中継始まる “問題ロゴ”隠すも「うっすら…」とネットの声

2021年12月11日 18:20

カーリング

 カーリングの22年北京五輪最終予選は、オランダ・レーワルデンで11日に男女の4人制が始まった。女子は18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ、男子はコンサドーレが出場する。NHKは同日、会場内に放送ガイドラインに抵触する恐れがある企業広告があるため見送っていたBS1での中継を、当初の予定通りに行った。
 10日に世界カーリング連盟が、世界に向けたテレビ中継を再開すると発表。問題とされていた同予選のスポンサーでアダルトグッズを手がけるオランダ企業「EasyToys」が、企業ロゴ広告の上に「#equality fo rall」のシートをかぶせて隠すことに承諾し、この日の大会公式ツイッターではリンク“改修作業”を行っている動画が投稿された。

 これを受けNHKのBS1では午後4時55分から女子予選リーグの日本―イタリアが放送された。選手たちの背中側、画面正面右には確かに上から何かを貼り付けたと思われるスペースの上に赤い文字で印刷された「#equality for all」とあり、選手たちが滑る「ハウス」の手前にも同じものが上からかぶせられていた。

 画面上でも“突貫工事”をした感じが伝わり、リンク上のロゴがあったと思われる場所は、少し浮き上がって見え、よく見ると下に隠されたNGロゴが透けているようにも見える。中継を見たファンからも「ロゴが変わってる」「ちょっと透けてますね…」「言われてみれば、貼り付けたような跡がある。段差はないのかな?」「アイスの下の例のロゴがうっすら透けてる(笑)」「アダルト向け企業の広告を排除しながら、equalityをうたう精神性が面白い」などの声が上がっていた。

 同会場で5日から行われた混合ダブルスでは、松村千秋(中部電力)谷田康真(コンサドーレ)組の試合をNHK―BS1で中継する予定だったが、急きょ中止となった。「E」の部分を2つのハートで表現した「EasyToys」の企業ロゴの広告が、競技アイスや得点ボードなど会場の至るところに展開されていて、NHKの放送ガイドラインに定められた「品位と節度を心がけること」や「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」といった点に抵触する恐れがあることが原因だった。

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