哲学を貫き日本一を狙う両指揮官 そして2人の薫陶受けた教え子たちが完全燃焼を目指す
2021年12月15日 05:30
アメフト
有澤HC「いや、オービックのコーチをされている時から憧れの人で」
大村監督「ほら、こういうとこなんです」
甲子園ボウル4連覇を狙う50歳の関学大指揮官に対し、法大を率いる将は49歳。同世代で、ともに2度、学生時代に聖地で戦った経験を持つ2人の指導者としての哲学や、チームへのアプローチは興味深い。
大村監督の1日は、チームの試合動画チェックから始まる。大差で勝ったゲームでも、想定と違ったり、納得のいかないプレーが一つでもあれば、担当コーチに理由を尋ねる。「失敗するプレーは99%がこちらのミス。だから“何でやねん”ってなる。完璧主義者?そうかもしれませんね」
趣味は読書。将棋の羽生善治九段と元プロ野球監督の野村克也氏(故人)の本を愛読する。「何万とある選択肢の中で、実際に残る手は2つか3つ。将棋の一手とアメフトのプレーコールは、その確信と直感の間を行ったり来たりする部分がとても似ている」。野村氏の著書からは、人材活用のヒントを得ている。「どんな選手でも、必ず光る部分はあるってことですよね」。DL赤倉航希(4年)、LB海崎琢(2年)ら大学入学後のコンバート組が多いのも、決して偶然ではない。
就任5年目の有澤HCは最初、1年生が雑用や買い出しをする体育会的光景に違和感を抱いた。本来は下級生になるほど、授業が忙しく時間がない。「合理的じゃないなって。“1年生が強くならないと勝てないよ”って言って」。伝統を尊重し、変化を恐れずチーム強化を進める中で、絶対に揺るがない“芯”はある。
「学生スポーツって、どれだけ自分が成長できるかが大事。だから、コーチも学生と一緒に勉強しないといけない」
いずれも第1ユニホームの「青」と「オレンジ」がぶつかる甲子園。2人の薫陶を受けた教え子たちが完全燃焼を目指す。(堀田 和昭)
=終わり=
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