桐蔭学園 3連覇の夢が準決勝で消えた 国学院栃木に一度もリードを奪えず、史上6校目の偉業逃す

2022年01月05日 16:30

ラグビー

桐蔭学園 3連覇の夢が準決勝で消えた 国学院栃木に一度もリードを奪えず、史上6校目の偉業逃す
<国学院栃木・桐蔭学園>3連覇への道が準決勝でついえ、肩を落とす桐蔭学園フィフティーン(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第101回全国高校ラグビー大会   桐蔭学園10ー21国学院栃木 ( 2022年1月5日    花園ラグビー場 )】 勝利の味しか知らない白いジャージーが泣いていた。史上6校目の3連覇へ王手を掛けるはずの準決勝で、まさかの完敗…。桐蔭学園・藤原秀之監督が冷静さを保ちながら、教え子が苦闘した花園のグラウンドを凝視していた。
 「うちの攻撃のテンポが遅かったですね。いつもより横に広げて、バックスで仕掛ける狙いはあった。そこから縦に入れればと思っていた」

 試合前に描いた綿密な青写真が、国学院栃木の奔放な動きの前に崩れていく。前半18分に先制トライを許し、4分後にもインゴールを割られた。5-18で折り返し。「ハーフタイムでは、孤立しているところをどうするかという話をした。孤立したのは、相手のプレッシャーとスキル不足でしょう」。一度、相手に傾いた流れは容易に引き戻せない。一進一退の我慢比べの中で、勢いのついた栃木を攻略するチャンスはなかった。

 「今日の悔しさを忘れず、勝てるチームをつくりたい」

 新チームの先頭に立つ2年生のFB矢崎は、落としていた視線を上げた。一つの歴史にピリオドが打たれた瞬間、新たな戦いは始まる。白いジャージーは、もう勝つ味に飢えていた。

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