短距離の女王・福島千里が現役引退を表明 陸上女子100&200メートル日本記録保持者
2022年01月29日 11:00
陸上
北海道幕別町出身で小4から陸上を始め、帯広南商から07年に加入した北海道ハイテクACで実力を伸ばした。19歳だった08年4月に行われた織田記念(広島)の女子100メートルで11秒36の日本タイ記録をマーク。6月の日本選手権で初優勝して8月の北京五輪代表にも選ばれ、日本人女子として56年ぶりに100メートルに出場した。
その後は日本選手権100メートルで10年から7連覇、200メートルでは11年から6連覇を達成するなど短距離の女王として君臨。10年のアジア大会(広州)では2冠に輝き、11年の世界選手権(韓国)では100、200メートルの2種目で日本女子初の準決勝進出を果たした。12年ロンドン五輪にも2種目で出場したがともに予選敗退。16年リオデジャネイロ五輪はケガで200メートルの出場のみだった(予選敗退)。
100メートルは09年6月の布勢スプリント(鳥取)で11秒28、11秒24と立て続けに日本新記録を樹立。10年4月の織田記念で出した11秒21は現在も日本記録として残る。200メートルも09年5月に23秒14、6月に23秒00と日本記録を連発。10年5月に日本女子初の22秒台となる22秒89をマークし、16年6月に出した22秒88も日本記録のまま。しかし、リオデジャネイロ五輪後はアキレス腱痛などに悩まされ、記録が伸び悩んだ。17年に北海道ハイテクACを退団。18年にセイコーホールディングスに入社し、21年4月からは順大大学院スポーツ健康学科で医科学などを学んでいた。
▼福島千里 この度、現役を引退することを決めました。これまで支えてくださった、指導者の方、トレーナーさん、家族、友人、チームメイト、会社の方々、スポンサーさん、ライバルのみんな、そして応援してくださったすべての方々に感謝申し上げます。
小学4年生から陸上競技を始め、昨年で23年の時が経ちました。夢であった五輪に3度出場することができました。4度目となる東京五輪を目指す数年間は苦しいシーズンもありましたが、日々、新しい感覚との出会いや、課題と向き合い、充実した競技生活を送ることができました。
今後も陸上競技を通して様々な活動を行っていきたいと思います。走るということはたくさんのスポーツに関わることなので、競技の枠を越え、私自身が今まで培ってきた経験などで次世代のアスリートのお役にたてるとうれしいです。
競技生活は終わりますが、これから始まるセカンドキャリアも私らしく走っていきたいと思います。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
おすすめテーマ
2022年01月29日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
“みまひな”女子ダブルス最多タイ4連覇 早田は初の3冠へ王手 美誠「安心感ありました」
-
リーグワン 浦安に新型コロナ陽性者5人確認、30日の横浜戦は中止 1部は9カード目の中止
-
大島祐哉が男子ダブルス棄権、PCR検査で新型コロナ陽性
-
笹生優花4打差3位 畑岡奈紗5位 古江彩佳26位 米女子ゴルフ
-
福島千里 引退決断は昨年9月の全日本実業団終了後 「最後まで勝負に徹したいと思っていた」
-
短距離の女王・福島千里が現役引退を表明 陸上女子100&200メートル日本記録保持者
-
平野美宇が女子ダブルス準決勝を棄権 昨夜発熱、新型コロナ抗原検査で陽性
-
YOSHIKI フィギュア五輪代表・河辺にエール「頑張っていれば奇跡は起きる」、フリーに自身の曲使用
-
フィギュア河辺 北京五輪心待ち「選手村やリンクの様子を見ると早く行きたい」
-
宇野指導のランビエル氏が期待「人としても成長した。世界一になれる好機」
-
スマイルジャパンが“北京仕様リンク”体感、本番会場で初練習 2・3初戦
-
中国アイスホッケー男子 メンバー25人発表、海外出身が17人
-
IOCが公表 コロナ欠場時の競技規則、フィギュア団体は代替選手不可
-
IPC会長がコロナ感染 北京五輪欠席へ、各国代表選手も陽性者続出
-
ナダル 3年ぶり全豪決勝進出、単独最多V王手「頑張り続けて勝つ」
-
佳純、美宇、張本がシングルス6回戦敗退の大波乱 東京五輪代表次々と…
-
男子エースの張本 シングルス4年ぶり日本一ならず、ダブルスVへ前向く
-
“女王”松田「ド根性走りで旋風起こす」、30日号砲 大阪国際女子マラソン
-
古江 5バーディーで初日25位、米ツアー本格デビュー戦で存在感「いいスタート切れた」
-
奈紗 4位好発進に笑み、18位の初戦から修正「うまく調子を整えられた」
-
笹生 4位スタートに納得の表情「本当にいいラウンド。ショットも安定」
-
松山 96位から35位急浮上「悪くないラウンドだった」、首位は3人並走