女子100M平泳ぎ 青木玲緒樹が日本新 東京五輪銀メダル相当k快記録「信じられない」

2022年03月03日 05:30

水泳

女子100M平泳ぎ 青木玲緒樹が日本新 東京五輪銀メダル相当k快記録「信じられない」
日本新記録で優勝しガッツポーズする青木(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【競泳国際大会日本代表選考会第1日 ( 2022年3月2日    東京辰巳国際水泳場 )】 女子100メートル平泳ぎ決勝で青木玲緒樹(れおな、27=ミズノ)が1分5秒19の日本記録で優勝し、6月の世界選手権(ブダペスト)代表に決まった。初出場だった昨夏の東京五輪では無念の予選落ちも、同五輪の銀メダルに相当する快記録をマークした。女子50メートルバタフライに出場した池江璃花子(21=ルネサンス)は派遣標準記録を切れずに2位にとどまり、代表内定は持ち越しとなった。
 「何かの間違い、信じられない気持ちだった」と、そのタイムに青木本人が一番驚いた。飛び出しからぐんぐん他を引き離し、50メートルのターンは唯一の30秒台。後半もストロークの力強さは衰えることなく、渡部香生子が8年前に出した記録を0秒69も更新。隣のレーンの前記録保持者に祝福され、「まさかここまで行くとは」とうれしい現実を受け入れられない様子だった。

 昨夏の東京五輪は予選落ちし、一時は引退を考えた。現役続行を決めたが、気持ちは煮え切らないままで1月の北島康介杯は1分7秒79で2位止まり。そんな時に相談相手になってくれたのが指導を仰ぐ平井伯昌氏。「やると決めたなら、全力でサポートするから頑張ろうと言ってくれた」。決勝直前には「周りを見ないように」と助言され、根っからのあがり症が自分の泳ぎに集中して力を出し切った。

 世界選手権には3度目の出場となるが、19年には0秒04差でメダルを逃す悔しい経験も味わった。初出場だった17年と同じブダペストで行われる大舞台へ、「しっかりメダルを獲得して、平井先生の首に掛けてあげたい」とさらなる恩返しを誓った。

 ≪池江、代表逃し「切り替える」≫女子50メートルバタフライ決勝で池江は予選よりタイムを落として2位にとどまり、この種目の世界選手権代表を逃した。本人も力を入れていた種目だけにショックは大きく、レース後は時折声を震わせながら「情けないレースをしてしまった。気持ちが入りすぎて空回りした」と話した。昨夏の東京五輪ではリレー種目のみに出場したが、今年は17年以来の個人種目出場を目指して全5種目にエントリー。「今日のレースは忘れて、気持ちを切り替える」と必死に前を向いた。

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