桂川が“新王者”、プロレス内藤憧れ23歳 男子の「黄金世代」トランキーロ!焦らず伸ばし合い制した

2022年04月25日 05:30

ゴルフ

桂川が“新王者”、プロレス内藤憧れ23歳 男子の「黄金世代」トランキーロ!焦らず伸ばし合い制した
カブトをかぶり新日本プロレス・内藤の決めポーズの桂川(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント最終日 ( 2022年4月24日    茨城県 PGM石岡GC=7071ヤード、パー71 )】 首位タイで出たホストプロの桂川有人(23=国際スポーツ振興協会)が7バーディー、1ボギーの65で回り、通算24アンダーで悲願のツアー初優勝を決めた。安定したショットを武器にスコアの伸ばし合いを制した。男子の「98年生まれ」では金谷拓実(23=Yogibo)に次ぐ2人目のツアー制覇となった。
 最後はわずか数センチのウイニングパットを沈めた。桂川が壮絶な伸ばし合いとなった4日間を制した。予告通り、右手を天高く、左手で左目を見開くポーズを披露した。「ギャラリーも多くて地味に終わりたくなかったので(笑い)」。1月には東京ドームに2日連続で通ったほどの新日本プロレスファン。中でも大好きな内藤哲也の「決めポーズ」を拝借した。

 16番ではパターを握る手が震えた。パー5の第3打を1メートルにつけながら痛恨の3パット。初優勝への重圧を感じた。だがこのボギーで目が覚める。「16番の3パットで吹っ切れました」。17番パー3では8Iで1・5メートルにつけ、バウンスバック。後続を突き放した。72ホールでの260ストロークは大槻智春(21年ゴルフパートナー・プロアマ)ら3人の259に次ぐ記録だった。

 中学卒業後、単身でフィリピンのマニラ近郊にゴルフ留学。通信制の高校で学びながら3年間、昨年の全米女子オープンを制した笹生優花(20)らと一緒に腕を磨いた。風が強い環境でショットの引き出しは増えた。大好きな内藤哲也もまたメキシコでの武者修行を経て人気レスラーとなった。桂川は「その辺も自分に重ねていました」と笑った。

 1月のSMBCシンガポール・オープンで2位に入り、7月の全英オープン出場権も持つ。今季はアイアンのシャフトを10グラム軽量化。スイングする際の力みが消え正確性は確実に増したという。念願の初Vで賞金ランクも1位に浮上。「なるべく早く2勝目を挙げたい」と桂川。「黄金世代」は女子だけではない。男子も「98年生まれ」が熱い。

 ◇桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年(平10)10月9日生まれ、愛知県清須市出身の23歳。中学卒業後は単身、フィリピンに留学し、帰国後は日大に進学。アマ時代の戦歴は朝日杯優勝、文部科学大臣杯優勝、日本オープンローアマなど。20年にプロ転向。今季は20~21年下部ツアー賞金ランク3位の資格で出場。4月の東建ホームメイト・カップも優勝争いし、プレーオフで敗れた。ドライバーの平均飛距離は290ヤード。1メートル67、70キロ。

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