帝京大ラグビー部前監督・岩出雅之氏が人材育成論を熱弁 都内でトークセッション

2022年05月17日 18:45

ラグビー

帝京大ラグビー部前監督・岩出雅之氏が人材育成論を熱弁 都内でトークセッション
トークセッションに臨んだ(左から)木村雅人氏、岩出雅之氏、伊坂忠夫氏 Photo By スポニチ
 帝京大ラグビー部前監督で、4月から同大スポーツ局局長を務める岩出雅之氏(64)が17日、東京都内で行われた「マイナビアスリートキャリア×UNIVASトークセッション『社会で活躍するアスリート人材とは?~大学スポーツの可能性と運動部学生のキャリアを考える~』」に出演。これからの社会で必要とされる人材などについて、マイナビアスリートキャリア事業室室長の木村雅人氏、立命大副学長の伊坂忠夫氏と意見を交わした。
 帝京大では26年間に渡って指揮を執り、あまたの学生を社会に送り出してきた岩出氏は、「学生が自らの力でチャンスを作る力を育ててあげたい。(監督在任中は)学生に40歳を超えた未来を想像させるのは難しいが、35くらいまでの人生の描き方は入学時から指導していた」などと力説。マイナビによる運動部学生の就職に関する意識調査で、「活動を通じて身についたと感じている強み」として「礼儀・あいさつ」がトップの81・0%となった一方、「責任感」は59・3%、「リーダーシップ」は13項目で最低の32・0%にとどまった結果に、「これが体育会の体質。(礼儀、あいさつは)受け身的に始まる。本来は責任感がもっと高まらないといけない。まだまだ(運動部が)組織として改善する必要があると感じた」と鋭く指摘した。

 今年1月の全国大学選手権決勝で帝京大を10度目の大学日本一に導いた岩出氏は、試合後の会見で自ら退任を発表。4月からは帝京大のスポーツ活動を統括する部署のトップとして、さまざまな取り組みを行っている。今後については「大学スポーツの魅力を高めていけるように関わっていきたい」と抱負。今月19日には監督時代の心理的マネジメント術をまとめた新しい著書「逆境を楽しむ力 心の琴線にアプローチする岩出式『人を動かす心理術』の極意」(日経BP)が発売される。

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