高安が2年ぶりの出稽古「ウキウキした気持ち」追手風部屋で大栄翔と11番「何倍も良い稽古になる」

2022年06月06日 15:48

相撲

高安が2年ぶりの出稽古「ウキウキした気持ち」追手風部屋で大栄翔と11番「何倍も良い稽古になる」
追手風部屋で大栄翔(左)と三番稽古を行った高安(代表撮影) Photo By 代表撮影
 大相撲の出稽古が2年ぶりに解禁された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて20年4月から禁止となっており、夏場所後の理事会で一時的な解禁が発表されていた。
 幕内・高安(32=田子ノ浦部屋)が6日、埼玉県草加市の追手風部屋へ出向き、関取衆と申し合い稽古を行った。「懐かしいですね。心待ちにしてましたしウキウキしたような気持ちでした」と再開を喜んだ。所属する田子ノ浦部屋には他に関取がおらず、これまでは場所前に国技館で行われる合同稽古でしか関取衆と肌を合わせられる機会がなかった。「雰囲気が違うから気が引き締まりますし良い勉強になる。(自身の)部屋でやるより何倍も良い稽古になる」と、出稽古の良さを久々に実感。力士会の要望がようやく実現され「皆さんの配慮に感謝したい。本当にありがたい」と協会や受け入れた追手風部屋に感謝を示した。

 出稽古の解禁期間は22日まで。「ここから徐々にペースを上げて今月はいろいろな部屋に行って精力的にやりたい」と意欲を示した。前日は二所ノ関部屋の部屋開きに出席。「稽古相手がいればいいんですけど、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に胸を出していただけるなら行きたい」と、田子ノ浦部屋でともに汗を流した兄弟子の元へ出稽古に行く可能性も示唆した。

 この日は小結・大栄翔と11番、十両・大翔鵬と3番、幕内・翔猿、十両・大奄美とそれぞれ2番ずつの計18番取った。大栄翔とは最後に9番連続の三番稽古を行い、前に出る力強さや腰の重さを発揮して三役の実力者と互角に渡り合った。稽古後には大栄翔に腰のストレッチの仕方を教える場面も。「『助けてください』と言われたので、かわいそうなのでコツを教えてあげました。対戦相手ですけどね。自分も成長できますので」。違う部屋の力士にも教えたり稽古をつけたりして切磋琢磨していくのが相撲界の良い伝統。コロナ禍で力士同士の交流が減った中、出稽古ならではの心温まる光景が見られた。

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