三上・金戸組、飛び込み日本初の銀 21年ぶり表彰台で金戸は親子3世代五輪へ弾み

2022年07月04日 05:05

水泳

三上・金戸組、飛び込み日本初の銀 21年ぶり表彰台で金戸は親子3世代五輪へ弾み
女子シンクロ板飛び込み決勝での金戸凜(右)、三上紗也可組の演技 Photo By 共同
 【水泳世界選手権最終日 ( 2022年7月3日    ハンガリー・ブダペスト )】 女子シンクロ板飛び込み決勝で、三上紗也可(21=日体大)金戸凜(18=セントラルスポーツ)組が303・00点で2位となり、飛び込みの日本勢で全種目を通じて初の銀メダルに輝いた。日本の過去のメダルは01年福岡大会の銅2個のみで、この種目では初の表彰台。三上は7位に終わった2日の女子3メートル板飛び込み決勝から立て直しに成功。金戸は24年パリ五輪での祖父母、両親に続く親子3世代五輪出場に弾みをつけた。
 昨年11月に結成した三上、金戸ペアが日本飛び込み界の歴史を動かした。女子シンクロ板飛び込みで銀メダルを獲得。01年福岡大会で寺内が3メートル板飛び込み、宮崎、大槻組がシンクロ高飛び込みで手にした銅を上回る、日本勢最高成績となった。得点は5位通過した予選から30点近くアップ。前日の個人種目で最終5回目の試技で大失敗して表彰台を逃した三上は「実感が湧かない。きのう(2日)のリベンジは果たせた」と喜んだ。

 金戸は祖父母と両親が五輪選手。昨夏の東京五輪は右肩の故障もあり、出場を逃した。落選後の20年に脱臼癖を治すために手術に踏み切り、長期離脱。苦難を乗り越えて親子3代での五輪出場に弾みをつけ「ホッとしている。(故障の影響で)つらい2年間を過ごしたので、うれしかった」と笑顔を見せた。日本飛び込み勢21年ぶりの表彰台。五輪では全種目を通してメダルがないが、2年後のパリへ向けて明るい兆しが見えてきた。

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