2025年、東京で世界陸上 34年ぶり帰ってキタ~ッ!!五輪でかなわなかった国立競技場有観客開催
2022年07月16日 05:25
陸上
決定を受けて会見に臨んだ日本陸連の尾県貢会長は「大変光栄で責任も感じている。東京2020のレガシー(遺産)を生かし、その上に新しいものを積み上げながら、歴史に残る世界陸上を開催したい」と語った。開催時期は日本陸連が9月中旬を推しているものの、世界陸連は8月下旬を希望しており、今後調整を図っていく。
日本で3度目となる世界選手権を巡っては、コー会長が20年10月に国立競技場を視察した際に逆オファー。日本陸連は昨年10月に正式立候補を表明し、同12月にはサブトラックがなくても国際大会を開催できるようにルール改正。今年5月下旬に評価委員会が視察来日した際には、スポーツ庁の室伏広治長官や東京五輪女子100メートル障害代表の寺田明日香らが開催を訴えるなど、熱心な招致活動が功を奏す形となった。
開催決定を受けて国立競技場の後利用問題にも終止符が打たれる。政府は17年に球技専用化の方針を決めながら、二転三転。この日、末松文科相は「支障が生じないよう見直しを図りたい」とし、事実上、トラック存続を決めた。五輪で使用した仮設のサブトラックは撤去されており、大会中は約2.5キロ離れた代々木公園内にある織田フィールドの利用が検討されている。
開催が何より意義深いのが、昨夏は無観客だった国立競技場で有観客の国際大会が開催されること。室伏長官は「東京2020大会ではかなわなかった満員の観客に包まれる国立競技場で、国内外のトップアスリートが躍動する姿を、子供たちを含め多くの人々が生で観戦できる機会となるよう期待しています」とコメントした。
▽陸上世界選手権 通称世界陸上。80年モスクワ五輪を西側諸国がボイコットしたのを機に開催機運が高まり、83年にヘルシンキで第1回大会を開催。91年の第3回東京大会までは4年ごとの開催だったが、93年の第4回以降は奇数年の隔年開催となった。東京五輪の1年延期により21年大会が今年に延期、23年はハンガリー・ブダペストで開催される予定。近年は200前後の国・地域から2000人近い選手が参加している。
【日本開催の世陸、前回東京大会はミスター「ヘイ、カール」】
☆91年・東京(国立) 第3回大会として8月23日~9月1日に開催。男子100メートルではカール・ルイス(米国)が9秒86の世界新で優勝。個人2冠を狙った走り幅跳びは現在も世界記録として残る8メートル95を跳んだマイク・パウエル(米国)に3連覇を阻まれ衝撃が走った。日本勢では男子マラソンで谷口浩美が金、女子で山下佐知子が銀メダルを獲得した。
☆07年・大阪(長居) 8月25日~9月2日に開催。のちに世界を席巻するウサイン・ボルト(ジャマイカ)は200メートルで2位に入り、2度目の出場で初のメダル。酷暑の中、記録的には世界記録なしという平凡な大会となった。日本勢のメダルも女子マラソンの土佐礼子の銅1つにとどまった。
おすすめテーマ
2022年07月16日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
朝乃山 4番相撲も勝利し、勝ち越し 出場停止処分が明けた元大関 三段目で格の違いを見せつける
-
【世界陸上】サニブラウンは準決勝1組 ブロメル、ブレークと同組
-
【世界陸上】男子100mは空前のハイレベル、予選から9秒79筆頭に9秒台7人 サニブラウンも9秒98
-
【世界陸上】サニブラウン、いきなり9秒98!! 余裕の準決勝進出「歴史つくりに来てるんで」
-
【世界陸上】100mの坂井、10秒12で準決勝進出「楽しさが勝っていた」
-
【世界陸上】IOCのバッハ会長が会場に 笑顔で記念撮影に応じる
-
【世界陸上】田中希実、女子1500mで日本初の準決勝進出「ハラハラしていた」タイムで拾われた
-
【世界陸上】男子3000m障害の三浦、まさかの予選落ち
-
東大生・須山「前に出ようという一心で」3勝目 勝ち越し王手
-
大相撲の出羽海部屋でコロナ感染 カド番大関の御嶽海7日目から休場
-
【世界陸上】金の山西利和 “お姫様抱っこ”祝福に笑顔 ネット「素敵」「試合直後に凄い!」
-
女子アナと不倫疑惑報道のバスケ岡田侑大 キャンプ不参加 チームが発表「家庭の事情により」
-
【世界陸上】山西利和 男子20キロ競歩で金!大会連覇「最後は薄氷の勝利だったが勝ててよかった」
-
【世界陸上】山西利和 男子20キロ競歩で金!大会連覇! 池田向希が銀でワンツー快挙
-
【世界陸上】藤井菜々子 女子20キロ競歩日本勢最高タイの6位「いいレースができた」
-
中島啓太は通算3オーバーで予選落ち 世界アマ後にプロ転向の方針「また戻ってこられるよう頑張りたい」
-
メジャー初出場の桂川が68と伸ばして18位で決勝へ「日本を背負って来てる。少しでもファンが増えれば」
-
松山英樹はスコア伸ばせず通算1アンダーの55位で決勝Rへ「最後の方はマネジメントもミスが多かった」
-
照ノ富士 天敵・玉鷲退けた!4場所連続金星配給の屈辱回避 2敗守り優勝戦線踏ん張った
-
翔猿 錦木との1敗対決制す!連続技でほんろう「つかまらないように速く動きました」
-
炎鵬が大技 60キロ以上重い相手を頭で持ち上げた!それでも淡々「たまたまですね」
-
2025年、東京で世界陸上 34年ぶり帰ってキタ~ッ!!五輪でかなわなかった国立競技場有観客開催
-
世陸東京開催 後押しした「国立サブトラック問題」解決 一方、維持費年間24億円捻出はどうなる
-
バスケ男子日本代表 シリアに大勝でアジア杯決勝T進出、3P27本成功
-
柔道GSハンガリー大会V 女子70キロ級・新添「課題を徹底的に直す」
-
沙羅 ジュニア世代の実戦機会創出へ28日大会開催、当日も参加予定
-
逸ノ城 無傷6連勝!御嶽海を寄り切り「狙い通りにいけました。気持ちに迷いがない」
-
【二所ノ関親方 真眼】逸ノ城 圧力とスピードに変化、集中できれば大きな夢を手に
-
ウッズ 巻き返しならず9オーバーも大歓声に感激、涙拭うようなしぐさ
-
【丸山茂樹 メジャー基準】どんな状況でも対応できるイマジネーションが必要な場所
-
豪雨中断も何の レギュラークラスで岡本、シニアで相田がトップ通過