【世界陸上】山西利和 男子20キロ競歩で金!大会連覇! 池田向希が銀でワンツー快挙

2022年07月16日 08:32

陸上

【世界陸上】山西利和 男子20キロ競歩で金!大会連覇! 池田向希が銀でワンツー快挙
健闘を称える金メダルの山西利和(右)と銀メダルの池田向希(AP) Photo By AP
 【陸上・世界選手権第1日 ( 2022年7月15日    米オレゴン州ユージン )】 陸上の世界選手権が15日(日本時間16日)に開幕。男子20キロ競歩で前回のドーハ大会を制した東京五輪銅メダリストの山西利和(26=愛知製鋼)が1時間19分7秒で連覇を達成した。東京五輪銀メダリストの池田向希(24=旭化成)が1時間19分14秒で銀メダルを獲得。日本勢がワンツー・フィニッシュを果たした。
 山西はスタートから先頭に立ち、レースを引っ張った。途中でペースを上げるなど主導権を握り、17キロ付近から池田と抜け出しデッドヒートを展開。ラスト1周で山西がスパート。池田を振り切り連覇を達成した。

 山西は19年ドーハ大会で金メダルを獲得。ただ、昨夏の東京五輪では銅メダルに終わり、悔しさが残った。「19年に世界一を獲って、有力選手の1人だったのが、優勝候補といったように立ち位置が変わってきた。自分の大枠を変えていかないといけないし、見直さないといけない」。五輪を終えた後には、堀川高校時代の恩師である船越康平先生(現京都工学院高教頭)に「今までと同じやり方をしていたらダメ」とも打ち明けた。

 「変化しない生物は絶滅していく」。これが山西の持論。昨冬、思考方法などで独自の育成手法「原田メソッド」を説く、原田教育研究所の原田隆史さんと出会った。京都工学院高で実施された教職員向けの講習会に、船越先生とのつながりから参加。全3回のうち1回目で、今後に向けて継続的にお世話になることを決めた。これまでにもメンタルを強化することはあったが「メソッドとして、体系で確立されたものに着手したのは大きな変化」と船越先生。京大出身のIQウオーカーは、今まで以上に心技体を突き詰めて今大会を迎えた。

 前回王者として世界中からマークされる存在となったが、冷静なレース運びで大会連覇を果たした。

 ▼山西利和「暑くてライバルもタフでなかなか離れてくれず、どうしようかと思った。最後は薄氷の勝利だったが、なんとか勝ててよかった」

 ▼池田向希「序盤は落ち着いてレースの流れに乗って、後半ラスト5キロを切ってからの勝負だと、集中力を切らさずに最後まで走れたことが銀メダルにつながった」

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