【世界陸上】有森裕子さんが見た女子マラソン 松田、ほぼ“一人旅”での9位を自信に

2022年07月19日 11:50

マラソン

【世界陸上】有森裕子さんが見た女子マラソン 松田、ほぼ“一人旅”での9位を自信に
世界陸上の女子マラソンに出場した松田(AP) Photo By AP
 【陸上・世界選手権第4日 ( 2022年7月18日    米オレゴン州ユージン )】 女子マラソンは18日の第4日に行われ、一山麻緒(25=資生堂)と新谷仁美(34=積水化学)が新型コロナウイルスの陽性が確認されたため欠場となり、日本勢で唯一の出場となった松田瑞生(27=ダイハツ)は2時間23分49秒の9位と入賞にあと一歩届かなかった。五輪2大会連続メダリストの有森裕子さんが、レースを解説した。
 松田さんはよく頑張ったと思います。スタートからケニアとエチオピアの選手たちが驚異的なハイペースで飛ばしたため、松田さんはスタートからゴールまでほとんど1人で走らざるをえなくなってしまいました。

 集団で走るのと1人で走るのとでは全然違います。集団の中にいれば流れに身を任せて時々緩めたり、いい意味で力を抜ける。後半の勝負所に向けてエネルギーを温存することもできる。ところが1人だとずっとフル回転するしかない。とにかく前へ前へという動き以外は何もできないので、とてつもない体力と気力が必要になる。その意味ではたった1人で最後までペースを落とさずに走り抜いたというのは凄いことだし、大いに自信にしていいと思います。

 ただ、スタートからの“世界の走り”にまったくついていけなかったのも事実です。気温やコースなどの好条件がそろった時の世界のスピードがいかに桁外れかということが今回よく分かったでしょうし、もう1ランクも2ランクもレベルを上げて行かないと世界とは戦えません。

 2年後にはパリ五輪、3年後には東京で世界陸上が行われます。今回出場できなかった2人も含め、より一層の奮起を期待します。

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