常翔学園、女性監督で花園切符! 平池監督と田中主将が力強く宣言「全国制覇!」

2022年11月14日 06:00

ラグビー

常翔学園、女性監督で花園切符! 平池監督と田中主将が力強く宣言「全国制覇!」
<大阪地区決勝 常翔学園・関大北陽>花園出場を決め、ナンバーワンポーズで喜ぶ平池監督(前列右から3人目)ら常翔学園フィフティーン(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー地区予選大阪決勝   常翔学園21─0関大北陽 ( 2022年11月13日    花園 )】 全国高校ラグビー大会の地区予選決勝が13日、各地で行われた。花園ラグビー場で行われた大阪府決勝では、常翔学園、大阪桐蔭、東海大大阪仰星が花園切符をつかんだ。今年7月に不祥事があった常翔学園は、同校初の女性監督となる平池三記監督(53)のもと、8大会連続41度目の出場を決めた。
 一つの通過点でも、花園切符をつかんだ常翔学園の平池監督は安どの表情を浮かべた。「正直、うれしいです。ホッとしました」。雨中の決勝は前半4分にSO為房が先制トライを奪い、同16分には高校日本代表候補SH田中主将のトライでリードを広げる。関大北陽に押し込まれる場面もあったが、最後までトライを許さず勝負を制した。

 今年7月にラグビー部員の男子生徒3人が女性の着替えを盗撮したことから、8月に自主退学。不祥事の責任を取り、2度の日本一に輝くなど長く率いた野上友一監督が辞任した。副部長だった平池氏が後任となり、監督と部長を兼任。同校初で全国的にも極めて珍しい女性監督が誕生した。

 学校側から就任を打診され、当初は迷った。だが、動揺する部員たちのことを思うと「ためらいはあったけど、やるしかないと思った」。自身にスポーツ歴はなく、技術的な指導はコーチ陣に一任してメンタル面などをサポートする。一方で、部内には規律などを改めて徹底した。

 8大会連続41度目となる花園でも平池監督が指揮を執る。昨年度に史上3校目の通算100勝に到達した常翔学園にとって、その先を見据えるのが今大会。同監督と田中主将は「(目標は)全国制覇」と声をそろえた。(西海 康平)

 ◇平池 三記(ひらいけ・みき)1969年(昭44)9月15日生まれ、香川県坂出市出身の53歳。坂出高、大教大と進んで一般企業に就職し、25歳で数学の教諭として公立高校へ赴任。99年から大工大高(現常翔学園高)へ。01年からラグビー部の副部長に就任。趣味は習いごと。

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