“横浜の新助っ人”デクラーク 世界の左足で歓喜のキス再現だ 南アフリカ代表通算46キャップ
2022年12月13日 04:45
ラグビー
きれいなさらさらの金髪はどこにいてもすぐ分かる。長髪は幼い頃からの定番。今は3カ月に1度の散髪で整えている。「ぼさぼさにならないよう、シャンプーとコンディショナーできれいに保つ。奥さんにとって魅力的であるように心がけているよ。今後はもう少し伸ばして侍のようにちょんまげをつくりたいね(笑い)」
もう一つ、目を引くのは1メートル72、88キロのサイズ。「小さい頃から一番小さかった。“小さいからラグビーなんてできないだろ”と言われることもあったけれど、父からは“小さくてもびびるな”と鍛えられた。見返したい気持ちが原動力だね。大きな相手に“こいつタックルできないだろ”と思わせておいて、タックルを決めるのが楽しみになった」
ハンデをものともせず、大きい選手に当たり負けない強いタックルが持ち味だ。「踏み込む力、パワーステップを大事にしている。思いっきり踏み込んで、できる限り低い姿勢で相手の足をとりにいく。右肩から入るなら、右足をしっかり前に出して強く踏み込むんだ」。精度の高いキックも同様に「パワーステップ」が重要といい、「キックしやすい環境を整え、蹴る際のボールの角度を毎回同じにする」と明かした。
19年W杯では、スクラムでボールを入れる前に人さし指でボールをくるくると回すポーズもおなじみとなった。「やり始めたら癖になっていたね。相手FWがこのしぐさに意識がいって、スクラムに集中できないといいんだけど(笑い)」。当時は、海水用パンツ姿でトロフィーにキスする写真も反響を呼んだ。プレー時は海パンをはくのがルーティン。「代表では南アフリカの国旗柄パンツ、(前所属の)セール・シャークスではセール・シャークス用(にデザインされた)パンツをはいていた。横浜用も手配できないか考えてるよ」。もちろん頭に描くのは、海パン姿でリーグワントロフィーへキスするシーン。「そうなることを願っているよ」と力強く宣言した。
◇ファフ・デクラーク 1991年10月19日生まれ、南アフリカ出身の31歳。南アフリカ代表46キャップ。16年に初招集され、6月のアイルランドとのテストマッチで代表デビュー。日本開催の19年W杯は優勝に貢献した。17年から昨季まで英プレミアシップのセール・シャークスでプレー。趣味はハンティング。ポジションはSH。1メートル72、88キロ。
≪19年W杯日本大会Vの立役者≫▽デクラークの19年W杯VTR 主力SHとして自身初の舞台に臨み、1次リーグ2試合、決勝トーナメントでは全3試合に先発出場。日本と対戦した準々決勝ではディフェンスで流―田村のハーフ団に強いプレッシャーをかけ、後半にはWTB福岡をハンドオフでかわしてトライを挙げるなど、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝き勝利に貢献。ウェールズとの準決勝では相手ロックともみ合うなど、闘志を前面に出すパフォーマンスで南ア3度目の優勝の立役者となった。
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