早田ひな3冠! ダブルス&混合ダブルスに続きシングルスV パリ五輪代表選考レース独走

2023年01月30日 04:30

卓球

早田ひな3冠! ダブルス&混合ダブルスに続きシングルスV パリ五輪代表選考レース独走
優勝し皇后杯を手に笑顔を見せる早田(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【卓球・全日本選手権最終日 女子シングルス決勝   早田4-0木原 ( 2023年1月29日    東京体育館 )】 女子シングルスで早田ひな(22=日本生命)が3年ぶり2度目の優勝を飾り、女子ダブルス、混合ダブルスと合わせて女子では史上4人目の3冠を達成した。決勝では木原美悠(18=エリートアカデミー)を0―2から大逆転。24年パリ五輪選考ポイント争いでも独走態勢を築いた。男子シングルスは戸上隼輔(21=明大)が2連覇を達成。3冠を狙った張本智和(19=IMG)は準優勝で男子2人目の偉業を逃した。
 3冠が決まり、ガッツポーズ後にしゃがみ込んだ早田の目は、早くも潤んでいた。17、18年度の伊藤美誠以来となる偉業達成。「パリ五輪へ着実に力をつけるためにやってきて、結果が3冠につながった。苦しい試合だったが、最後まで冷静に戦えた」と声を詰まらせて、喜びを表現した。

 準決勝では15年度3冠の石川を4―0で圧倒。木原との決勝も優位とみられたが、強打を貫く相手に押され、あっという間に2ゲームを落とした。ここで一度、「負けを認めて」戦術を変更。読みを外すサーブや、ラリーでは強打させないようにコースに打ち分け、第3ゲームから4連取で逆転。「“パリ五輪で中国選手に勝つためには、ここを乗り越えないといけないよ”と神様に言われている感覚だった」と話した。

 一昨年の東京五輪代表は惜しくも逃したが、選考レース終了直後の19年度の全日本を初制覇。ただ当時も準優勝だった1年前も、「勢い」が上位進出の要因だったと振り返る。この1年はフォームの修正を図り、試合運びも冷静に。「相手によってうまくコントロールできるようになったのは強くなったところ」と、実力で勢いのある木原をはね返したことに手応えをつかんだ。

 パリ五輪代表選考ポイントも200点台に乗せ、ライバルを大きく引き離した。代表争いは来年の全日本までで、残り1年。「(5月の)世界選手権や、中国選手にもっと勝てるように頑張りたい」。発する言葉にも、エースの自覚と風格が備わってきた。

 ▼パリ五輪代表の選考方法 来年の全日本選手権までの指定された選考会や国際大会で、順位に応じて与えられるポイント合計が多い男女各2人がシングルス代表に選出される。選考会は今大会や5月のトップ32(神奈川・平塚)、5月の世界選手権などが対象。選考ポイントは時期の遅い大会ほど高い傾斜配分となっている。団体戦代表の男女各1人は、シングルス代表決定後に選考される。東京五輪では世界ランキング上位2人がシングルス代表に選ばれた。

おすすめテーマ

2023年01月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム