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【二所ノ関親方 真眼】貴景勝 最後に踏ん張り利かず心配な負け方

2023年03月16日 04:40

相撲

【二所ノ関親方 真眼】貴景勝 最後に踏ん張り利かず心配な負け方
阿炎(右)にはたき込みで敗れて2敗目を喫する貴景勝(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所4日目 ( 2023年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )】 貴景勝の左の膝はテーピングが施されていたように、いつもと違う状態だったのは明白でした。踏み込みは弱かったし、最後も踏ん張りが利かなかった。阿炎に一番嫌な相撲を取られたとはいえ、心配な負け方です。阿炎は内容的には褒められるものではありませんでしたが「らしさ全開」の思い切った相撲でした。
 大関には痛い一敗。ケガの状態も気になります。しかし、まだ場所は11日もあります。最近は優勝ラインも下がっており、チャンスが消えたわけではありません。今日の相撲は忘れ、5日目からまた新しい相撲を取るという気持ちで臨んでほしい。気持ちの切り替えはできると思います。

 四つ相撲の力士なら修正もしやすいのですが、貴景勝は突き押し一本。いったん崩れるとなかなか修正が難しいタイプです。だが、逆にうまく立て直しできれば別人のように変わることもできるはずです。数年後に、23年春場所での経験が大きかったと思えるような奮起を期待します。(元横綱・稀勢の里)

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