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5打差を追いかける宮里優作 石川遼は「今年、優作さん来そう」

2024年07月13日 18:29

ゴルフ

5打差を追いかける宮里優作 石川遼は「今年、優作さん来そう」
宮里優作 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日 ( 2024年7月13日    北海道 ザ・ノースカントリーGC 7178ヤード、パー72 )】 34位で出た宮里優作(44=大和ハウス工業)が、63の猛チャージで通算11アンダーまで伸ばし、首位の平田憲聖(23=ELECOM)に5打差の6位まで順位を上げた。
 出だしは悪かった。インスタートの10番でティーショットを左に曲げ、そこからバンカーにつかまり、2メートルのパットを外してボギーを叩いた。

 しかし、これで開き直った。「出だしでつまずいたので、とりあえずアンダーパーに戻すことを念頭に置いてプレーしました」

 15番でカラーから9メートルのパットを沈めてスコアを戻すと17、18番と連続バーディー。そして圧巻は3番パー5。残り271ヤードから第2打を3Wでピン手前8メートルに乗せ、これをしっかり沈めてイーグルを奪った。

 「とりあえず行けるところま行け、という感じで回っていました。(インスタートの)裏街道なのでスイスイ回れた結果じゃないですか」と笑顔で振り返った。

 失意の底から復活した。

 1月の合宿中に左半月板断裂の大けがを負った。

 「ラウンド中に痛くなり、病院で検査を受けたら断裂してますと言われた。それまではそんなに痛みを感じなかったのですが、それから急に痛くなった」と明かす。

 医師からは「手術してもまた切れます」と言われ再生医療を選んだ。だが満足に階段も上がれず、寝返りを打つのも怖くなった。「寝ていても足を伸ばすことができなかった。眠れなくなることが多かったですね」

 一時は引退も頭に浮かんだという。クラブを振ることができるようになったのは1カ月半後。久しぶりに練習をすると「筋肉痛になりました。全身が」と苦笑いする。
 「痛みもなく歩けるようになったのは6月からですね」。現在は両膝をサポーターで固め、プレー後の電気治療器による毎日のケアが欠かせない。

 それでも4月の中日クラウンズで復帰し、3週前のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品では最終日に63を出すなど復調してきた。

 この日、同組で回った石川も「今年初めて一緒にプレーしたんですけど、あれだけのドライバーとアイアンの精度というのは、数カ月前に大ケガをした方には見えない。飛んでますからね。ビックリしました。あの感じだと今年、優作さん、来そうだなと楽しみです」と舌を巻いた。

 最終日は5打差を追いかける。「今日、ポンと上位にこれたのでチャンスはチャンスですね」。首位の背中は近くはないが、自分を信じて17年日本シリーズ以来の通算8勝目を目指す。 

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