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“仕事のストレス”や“人間関係の悩み”にも役立つスキル「内観力」とは?|会社員×ヨガ・ピラティス講師Saoriの「ウェルビーイングな暮らしの始め方」

2024年09月12日 09:00

“仕事のストレス”や“人間関係の悩み”にも役立つスキル「内観力」とは?|会社員×ヨガ・ピラティス講師Saoriの「ウェルビーイングな暮らしの始め方」
皆さんこんにちは! Saoriです。 前回の自己紹介記事を見ていただきありがとうございました。心身ともにズタボロだったと…

皆さんこんにちは! Saoriです。

前回の自己紹介記事を見ていただきありがとうございました。心身ともにズタボロだったとき「ヨガ」に出会った私ですが、そこからなんと10年の月日が経とうとしています。10年も続けていたらなんだかすごいポーズができて、誰にでも優しくて、神様みたいな人になっていそうな気もするのですが……。

残念ながら、まだまだできないポーズもあるし、自分の感情がうまくコントロールできない日もあります。仕事で忙殺されて、こっそりコンビニスイーツでストレス発散することも。

ヨガのいい点は「内観力が高まる」こと

では10年経った今、「結局ヨガって何がいいん?」と聞かれたら、私の回答はこちらです。

「内観力が高まる」

……って達観しとるやないか! というツッコミも聞こえてきそうですが(笑)。実は、どんな方でもこの内観力を高めることは大事なんじゃないかと思うのです。

内観力とは自分の心身を観察する力

まず「内観」って何? と思われた方も多いと思うのです。

内観とは、「自分自身の心や感情、考え方、身体の状態を観察したり、対話したりすること」です。「自己観察力」や「自己対話力」とも言い換えられるでしょうか。近い意味を持つ「マインドフルネス」という言葉もありますが、個人的な見解で私は少し違ったニュアンスで捉えています。

マインドフルネスとは互いに補完し合う存在

マインドフルネスとは、「『今この瞬間』に意識を集中させ、感覚や感情を評価せずに受け入れること」。「内観」と「マインドフルネス」は互いに補完し合うところもありますので、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。

私がヨガを練習するときも、レッスンで伝えていくときも、大事にしているのは以下のことです。

動きの中で
身体がどのように感じているのか
どこに緊張があるのか
そして
心にどのような変化が起きているのか

たとえば身体を前に倒す前屈のポーズでは、もも裏の筋肉に緊張を感じたり、腰に張りを感じたりすることがありますよね。最初は「いてててて……」「硬いな、やめたいわ〜」となるかもしれませんが、その感覚をしっかりと汲み取り、自分の心がどのように反応しているのかを観察してみます。

そのまましばらくキープしていると、段々と筋肉がゆるむ感覚が出てくるかもしれません。さらに息を「ふ〜〜〜」と吐いていくと、最初に感じていた緊張や張りが少し和らぎ、少し気持ちよさも感じられるようになるかもしれません。

身体の変化 硬い・緊張 → → → 少しゆるむ
心の変化 痛い・やめたい → → → ちょっと気持ちいい

繰り返すことで心身の変化に気づきやすくなる

もちろんこれは一例であり人によって感じ方は異なりますが、繰り返し練習を続けることで徐々に自分の身体と心の変化に気づきやすくなっていきます。そして、次第に「あれ、今日はいつもよりも硬いな」といった微細な変化にも気づけるようになってきます。

その時「なんか最近あったかな?」と自分に問いかけ、内観することが大切です。たとえば、日頃の姿勢やストレスが原因で筋肉が緊張しているかもしれません。このように「自分の内側で何が起きているのか」「自分は何を感じているのか」を観察し続けることで、内観力が高まっていきます。

内観力は日常生活でも役に立つ

この力は日常生活や仕事においても役に立ちます。「仕事でストレスを感じたとき」や「人間関係で悩んだとき」に、つい怒りや悲しみといった感情に流されてしまうことがありますよね。そんなときこそ、ヨガで培った内観力が活きてきます。

内観力で適切な対処ができるように

深呼吸をして自分の心を観察してみると、「あ、私は今不安を感じているんや」とか「今こう思ってるんやな」という気づきが得られるかもしれません。すると、その感情に飲み込まれるのではなく、少し距離を置いて見つめることができ、適切な対処ができるようになります。

自分らしいチョイスをする指針に

また、内観力が高まることで、自分が本当に望んでいることや、自分の大切な価値観にも気づきやすくなります。これは、日々の選択や行動において、自分らしい道を選ぶための指針となります。

人生で重要な決断を迫られたとき、自分の内側の声に耳を傾けることで、自分にとってもっとも正しい選択が見えてくるかもしれません。

環境に左右されず自分軸で生きられる

内観力は、単にポーズを取るための技術ではなく、私たちが日常生活をより豊かに生きるための力だと思います。この力があることで、外部の環境に左右されず、自分の軸を持って生きることができるようになるからです。

と、めちゃくちゃえらそうに言ってしまいましたが、私もまだまだ旅の途中。昔に比べると多少は内観力はついたと思いますが、日常生活で悩むこともまだまだあります。だからこそ、これからもヨガの練習を続けたいと思うんです。

ヨガをしていなくても高められる「内観力」

今日の話は、ヨガが日常にない皆さんは、もしかしたら自分とは関係のない話に思われたかもしれません。ですが、ヨガをしていなくても日常生活のなかで内観力を高める工夫ができます。なので次回は、「内観力を育てるための最初の一歩」について記事を書こうと思います!

それでは、また次回お会いしましょう!

プロフィール

Saori
会社員×ヨガ・ピラティス講師

東京大学大学院在学中に、心身のストレスで疲弊していた際にヨガと出会う。趣味として8年間ヨガを続けた後、全米ヨガアライアンス200時間(RYT200)とマットピラティスの資格を取得。2022年から、兼業でヨガ・ピラティス講師として活動を開始。現在は教材編集者として会社員をしながら、都内スタジオレギュラーレッスンやイベントの主催、プロテインのアンバサダー、Youtubeでのレッスン配信など、幅広い活動を展開している。

■SaoriさんのInstagram
https://www.instagram.com/saori.yogair/

■YouTube Yogiconnect(ヨギコネクト)
4名のヨガやピラティス講師が週替わりで10分レッスン動画を配信
https://www.youtube.com/@yogconnect/featured

<TEXT&PHOTO:Saori>

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