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“名手”市原弘大の即効レッスン ⑬パッティングの基本

2024年10月04日 12:00

ゴルフ

“名手”市原弘大の即効レッスン ⑬パッティングの基本
自分なりのイチ、ニッのリズムを作ろう Photo By スポニチ
 スコアメークに欠かせないのが、パッティングの正確性です。市原弘大プロによれば、スタート前の練習方法やラウンド中にひと工夫するだけで、パッティングの成功率が大きく変わると言います。今回はひと味違う市原流の練習方法を伝授してもらいましょう。
 パッティングの精度を高めたいのであれば、ロングパットの距離感を磨くことが一番です。そのために利用したいのがラウンド前の練習。ショートパットの練習であれば自宅ででも可能ですが、15~20メートルのロングパットとなると簡単ではありません。それをカバーするためにも、ラウンド前は、ロングパットを重点的に行いましょう。

 ロングパットを練習する際、注意してほしいのはストロークのリズムです。大切なのは自分が振りやすいスピードでヘッドを動かすこと。仮にヘッドを上げるタイミングが〝イチ〟で、ヘッドを振り抜くタイミングを〝ニッ〟としたら、自分なりの〝イチ、ニッ〟のリズムを作ります。

 あとはどの程度のスピードでボールが転がれば、15~20メートル先の目標に近づくのかをイメージしましょう。カップまでの距離が長くなると、振り幅を大きくしてストロークが速くなったり、インパクトでパンチを入れてしまいがちです。必要以上にボールを強く打ってしまうと、距離を合わせにくくなるので気をつけましょう。

 基本的にロングパットの場合は入れることよりも寄せることを重視します。半径1メートルの円内にボールが入れば十分だと考えて下さい。

 ロングパットの練習後に、セカンドパット対策として、1メートルのショートパットを練習します。高確率で入るようになれば、自信を持ってファーストパットを打てるようになります。

 ショートパットがなかなか入らない人は、フェース面が目標を向いているかどうかを確認するべきです。スティックなどを利用し、フェース面の方向をチェック。それに合わせて、肩や胸、腰など体のラインをスクエアに合わせましょう。自分が狙ったところにボールを打ち出せようになれば、カップインの確率も上がります。

 避けたいのは、手首だけでストロークすることです。テークバックでは胸を右に向けることでヘッドを上げ、インパクトでは胸を正面に戻し、フォロースルーでは胸を左に向ける動きに伴ってヘッドを動かしましょう。

 また、ラウンド中のひと工夫としては、目印となるスパットの位置を変えることです。ボールと目標を結んだライン上に置くことは変わりませんが、ロングパットでは目標寄りにスパットを置き、ショートパットではボールの30センチ先に置きます。

 理由はロングパットの場合、方向性よりも距離感重視だからです。スパットをボールの30センチ先に置くと、そこを通過させようとするあまり、インパクトが強くなります。その結果、目標を大きくオーバーしかねません。スパットを目標寄りか、カップの先に置いてもいいぐらいです。そのスパットまでボールを運ぶイメージでストロークしましょう。

 逆にショートパットの場合、細かいタッチを必要としないので、ボールの30センチ先にスパットを置いても問題ありません。

(取材協力=千葉・北谷津ゴルフガーデン)

 ◇市原 弘大(いちはら・こうだい)1982年(昭57)5月29日生まれ、東京都出身の42歳。3歳からゴルフを始め、埼玉平成高時代には日本ジュニア優勝。01年にプロ転向し18年ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。同年ダンロップ・フェニックスで2勝目を挙げている。1メートル71、78キロ。

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