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【国スポ相撲・成年の部】石川県が最強布陣で団体優勝!金沢学院大の大森康弘が個人&団体の2冠

2024年10月09日 07:16

相撲

【国スポ相撲・成年の部】石川県が最強布陣で団体優勝!金沢学院大の大森康弘が個人&団体の2冠
国民スポーツ大会成年の部で団体優勝した石川県の(左から)三輪隼斗、大森康弘、池田俊 Photo By 提供写真
 国民スポーツ大会(旧国民体育大会)相撲競技が8日、佐賀県玄海町の玄海町社会体育館で最終日を迎えた。この日は、成年の部団体戦と個人戦の決勝トーナメントが行われた。
 成年の部団体戦は、石川県が12年ぶり3度目の優勝を果たした。先月の世界選手権で団体優勝した日本代表メンバーでもある先鋒・池田俊(22=ソディック)と大将・三輪隼斗(29=ソディック)の2人を擁する最強布陣。鹿児島県と対戦した決勝は、中堅戦で大森康弘(金沢学院大3年)が新島伊武起(近大2年)を相手に立ち合いから中に入って一気に走って優勝を決めた。予選から決勝まで全て、大将戦にもつれ込ませず中堅で勝負を決める圧倒的な強さ。大将を務めた“守護神”の三輪は「周りから強いメンバーと言われてプレッシャーもあったが、強い2人に助けられた」と感謝した。

 三輪は2016年から2022年まで、中村泰輝(現大関・大の里)らとともに新潟県代表で出場して団体戦5連覇に貢献。昨年は石川県で出場して準優勝だったが、大将として7大会連続でチームを決勝進出に導いた、まさに“優勝請負人”だ。「昨年は準優勝で悔しい気持ちでしたが今年は優勝できてうれしいしホッとした。新潟でも石川でも優勝できてよかったです。通算6回目の優勝でしたが、どちらも思い入れがある場所なのでうれしさは変わりません」とコメントした。石川県の優勝は、現幕内の遠藤聖大らを擁した2012年以来12年ぶりだった。

 団体予選を3戦全勝した35人による個人戦トーナメントは、石川県の大森康弘が団体戦に続いて制した。決勝は、大学通算8冠の花岡真生(熊本県・日大4年)と対戦。左四つから先に上手を取って振り回し、相手のお株を奪うような豪快な右上手投げで優勝を決めた。大森は体重別の大会では全国優勝の経験があるが、無差別では初のタイトル獲得となった。石川県勢の個人優勝は、昨年の川渕一意(現幕下)に続いて2年連続。団体戦と個人戦の2冠は、一昨年の中村泰輝(現大関・大の里)以来だった。

 3位に入ったのは、東京都の行徳康祐(21)。拓大の4年生だが相撲部には在籍しておらず、母校の足立新田高相撲部でコーチを務めながら稽古に励んで力をつけた。準々決勝では力強い攻めで昨年4位のソソルフー(鳥取県)を撃破。学生相撲連盟未登録の大学生という異色の選手が、大舞台で全国大会初入賞を果たした。
 この大会は、ベスト8以上に幕下最下位格付け出し、ベスト16に三段目最下位格付け出しの資格がそれぞれ与えられる。花岡、行徳、五島雅治(和歌山県・拓大)の大学4年生や、鳥取城北高卒業時から角界入りを熱望しているソソルフーら、幕下付け出し資格獲得者の進路にも今後は注目が集まりそうだ。


 ▽成年の部 団体戦 準々決勝
石川県 3―0 埼玉県
福岡県 2―1 青森県
熊本県 3―0 福井県
鹿児島県 2―1 秋田県

 ▽準決勝
石川県 2―1 福岡県
鹿児島県 2―1 熊本県

 ▽3位決定戦
熊本県 3―0 福岡県

 ▽決勝
石川県 3―0 鹿児島県
○池田俊 寄り切り 岩下琳晋 
○大森康弘 寄り切り 新島伊武起 
○三輪隼斗 押し出し 牧園慶悟 


 ▽成年の部 個人戦 3回戦
平野颯人(秋田県・秋田県スポーツ協会) はたき込み 江連春樹(茨城県・東洋大4年)
池田俊(石川県・ソディック) すくい投げ 西方航(栃木県・黒羽高教員)
花岡真生(熊本県・日大4年) すくい投げ 岩下琳晋(鹿児島県・鹿児島商業高職員)
斎藤健(福島県・東邦銀行) 押し出し 近平佳多朗(愛媛県・愛南町役場)
ソソルフー(鳥取県・あすなろ会) はたき込み クリストファー(神奈川県・日体大3年)
行徳康祐(東京都・拓大4年) 押し出し 北野泰聖(愛知県・アイシン)
大森康弘(石川県・金沢学院大3年) 寄り切り 松村亮介(徳島県・アトム)
五島雅治(和歌山県・拓大4年) 寄り切り 山口怜央(愛媛県・正光会)

 ▽準々決勝
池田俊 寄り切り 平野颯人
花岡真生 上手投げ 斎藤健
行徳康祐 押し出し ソソルフー
大森康弘 肩透かし 五島雅治

 ▽準決勝
花岡真生 寄り切り 池田俊
大森康弘 上手投げ 行徳康祐

 ▽3位決定戦
行徳康祐 不戦勝 池田俊

 ▽決勝
大森康弘 上手投げ 花岡真生

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