元近鉄オーナーの上山氏が死去

2009年08月27日 13:58

野球

 近畿日本鉄道元会長で、プロ野球近鉄バファローズのオーナーも務めた上山善紀(うえやま・よしのり)氏が25日午後11時25分に、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。94歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。社葬を後日行うが、日時などは未定。
 上山元会長は、新潟県出身。京都帝国大(現京都大)卒業後、日魯漁業(現マルハニチロホールディングス)を経て1945年、近畿日本鉄道に入社。81年に社長に就任した。大阪・上本町や阿倍野地区のターミナル整備、東大阪線の建設などを完成させ、経営基盤を強化した。87年から会長を務め、取締役相談役を経て、97年から相談役。
 89年から98年まで近鉄バファローズのオーナーも務めた。
 関西鉄道協会会長や日本民営鉄道協会会長も歴任。関西経済連合会の副会長も務め、関西空港の開港にも尽力した。

 ▼プロ野球オリックス・大石大二郎監督の話 (近鉄時代に)仲人をしていただき、毎年お正月明けにご自宅にうかがっていたが、ここ1、2年は体調が悪そうで行けなかった。野球に対してすごく情熱があり、思ったことを言ってくれる正直な方でした。

 ▼プロ野球日本ハム・梨田昌孝監督の話 人間として寛大で優しく、日本史をこよなく愛されていた。何度か一緒に日本酒を飲んだ。(近鉄の監督時代は)ああだこうだ言わないオーナーだった。ニコニコして、いつもこちらを気遣ってくれた。

おすすめテーマ

2009年08月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム