西武、初球で8アウト…積極策裏目で3連敗

2010年08月23日 06:00

野球

西武、初球で8アウト…積極策裏目で3連敗
<日・西>7回1死一塁、高山が遊ゴロ併殺に倒れる
 【西武1―4日本ハム】初球打ちは悪いことではない。好球必打、積極的な打撃スタイルは西武打線の持ち味だが、この日は裏目に出た。日本ハム・武田勝を相手に10球以内で攻撃を終えた回が4度。初球打ちの凡打で8アウト。9回89球で完投を許した。
 渡辺監督は「四球を期待できる投手ではない。いい球を打ちにいくのはいいんだけど…。何とか塁に出ればプレッシャーをかけられるけど、淡泊になった」と振り返った。結果は無四球。先頭打者の出塁はなく、5安打1得点だった。
 驚くような球を投げる投手ではない。コーナーを突く投球で、打たせて取るタイプ。今季は5度の対戦で3勝1敗と得意意識もあった。試合前までの武田勝の初球被打率は・328だったことを考えても、初球狙いはセオリーだった。
 だが、日本ハム・梨田監督はこう証言する。「(武田勝の球は)打ちやすく見えて手元で動く。淡々と投げているから、逆に打者を力ませられる」。初球凡打のうち変化球が6度あった。スライダー、チェンジアップはともに120キロ前後。打者からすれば、遅球がストライクゾーンに入ってくると、自然と力が入るのも無理はなかった。初回4失点の展開も打線のあせりを生み、術中にはまった。
 初球をとらえ、強烈な当たりとなったのは4回のフェルナンデスの左犠飛だけ。7回1死一塁では、高山が初球チェンジアップに手を出し、遊ゴロ併殺でチャンスをつぶした。軟投派投手に対する積極策は失敗に終わり、手痛い同一カード3連敗につながった。

 ▼西武・森打撃コーチ(早打ちの打線に)追い込まれると苦しくなる。早いカウントから打って行くのはミーティングでも言っていること。うまく攻められた。

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