大リーグ セリグ・コミッショナーが退任「長い旅だった」
2015年01月25日 15:12
野球
92年に当時のコミッショナーだったフェイ・ビンセントの後を受けて、代理というかたちでコミッショナーに就任。98年に正式に第9代コミッショナーとなった。しかし、セリグ氏がメジャーリーグのトップに就いた90年代は厳しい時代だった。94年から95年にかけてはストライキでファンが離れた。そして球界に薬物が蔓延した“ステロイド時代”もこの時期だ。
それでも、セリグ氏はオーナーからコミッショナーに転身した異色のコミッショナー。家業の自動車販売業で財を成した実業家出身らしい発想でリーグを改革した。収益分配制度で全球団の財政の安定化に成功。ワイルドカード制を導入してシーズンそのものを盛り上げ、インターリーグなど話題性の高い試合も実施。ストライキで離れたファンを再び引きつけることに成功し、その結果、高額なテレビ放映権料もリーグにもたらした。
米経済誌によると、14年のメジャーリーグの総収入は過去最高となる約90億ドル(約1兆600億円)で、これは95年の6倍以上の数字。見事な手腕を発揮したセリグ氏だが、薬物に関しては対応が後手となり、批判を浴びることとなってしまった。それが「今日の自分が知っていることを予め分かっていれば」という言葉につながったのかもしれない。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)創設など世界戦略も進めたセリグ氏は「私の夢は野球を世界に広めること。米国以外に球団があってもいい」とコミッショナー退任を迎えるのにもかかわらず、まだまだリーグ改革に意欲的。その夢は25日から後任に就くロブ・マンフレッド氏(56)に託される。
代理期間を含め在任22年は初代コミッショナーのケネソー・ランディス氏に次ぐ2番目の長さ。コミッショナーとして5人目となる殿堂入りも間違えないだろう。今後は年間600万ドル(約7億700万円)と伝えられる年金を受け取り、名誉コミッショナーとしてリーグをサポートするという。
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