ジョンソン先発ローテ確定!自賛3回0封「147?もっと出る」

2015年03月06日 05:30

野球

ジョンソン先発ローテ確定!自賛3回0封「147?もっと出る」
練習試合に先発し、3回無安打のジョンソン
練習試合 広島5―5社会人オール広島
(3月5日 マツダ)
 速いっ! 広島の新外国人クリス・ジョンソン投手(30)が5日、社会人オール広島との練習試合(マツダ)に先発。3回を無安打零封し、先発ローテーション入りを確実にした。制球重視の軟投派と見られていたが、この日の最速は147キロ。イメージ一新した助っ人左腕を首脳陣は絶賛した。公式戦デビューは開幕2戦目の28日、ヤクルト戦(同)が濃厚だ。

 期待の助っ人が社会人相手に格の違いを見せつけた。3イニング打者10人を33球で料理する快投。相手先発・森川(JFE西日本)を含めてテンポがよく、わずか28分間の超速で3回表裏の攻防を終えた。ジョンソンは満足そうに振り返る。

 「ストライク先行で組み立てられたし、非常にいい投球内容だったと思う。1人に四球を出したけど、それはゲームで起こること。その後、三振を取れたのはよかった」

 立ち上がり。2つの内野ゴロで2死を取り、小原(伯和ビクトリーズ)を歩かせた。見せ場はここからだ。4番・杉本(JR西日本)を最速147キロの直球などで追い込むと、最後は122キロの内角カーブで見逃し三振。緩急を使い分け、2、3回も3人ずつで簡単に料理した。

 「147? 沖縄のスピード(ガン)は自分の中では遅かった。もう少し(球が)走っていたと思うし、シーズンに入ればもっと出ると思うよ」

 結果的に降雨ノーゲームとなったが、2回零封した2月26日、韓国・KIA戦(コザしんきん)の最速は142キロ。イメージを覆す球速増に畝(うね)投手コーチは「低めで打たせて取るタイプだけど、スピードも出ていた。クイックもできるし、安定感がある」と目を細めた。

 発奮材料がある。フィアンセのカーリン・コマーさんが3日に米国カンザス州から初来日。前日4日はさっそく広島の中心街を散策し、夜は「牛角」で食事したという。「2人での新しい生活も経験。新しい発見をするのも楽しみだね」。挙式は既に11月14日と決定。その前に新天地のカープで一旗揚げる構えだ。

 「ジョンソンはよかったね。こっちもそのつもりだけど、ローテの一角を任せられる」。懸案の一つだった先発左腕の穴が埋まり、緒方監督は白い歯がのぞく。次回は来週の阪神戦(10、11日=甲子園)で4~5回をメドに投げる予定。開幕までに2軍戦を含む3試合に登板し、3・28ツバメ狩りデビューが濃厚だ。

 「アリガトウゴザイマシタ。マタ、アシタ」。覚えたての日本語を披露し、報道陣にペコリと頭を下げて最後を締めた助っ人。異国に馴染もうとする姿勢もまた魅力だ。

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