虎打線、逆方向撃ち４連打で難敵・黒田を攻略！敗戦も手応え

2015年08月05日 05:30

野球

虎打線、逆方向撃ち４連打で難敵・黒田を攻略！敗戦も手応え — ＜広・神＞２回１死、マートンが右越え二塁打を放つ

セ・リーグ阪神５―６広島

（8月4日マツダ）
　鮮やかな集中攻撃だった。阪神打線は２回、１死から広島・黒田に４連打を浴びせた。猛攻はマートンのバットから始まった。１ストライク２ボールからの甘いシュートをはじき返し、チーム初安打となる右越え二塁打でスイッチを入れた。

　「早い回に点を取ってね。（前回の）甲子園での２試合は打ててなかったけど、（攻撃陣は）元気が出てきた」

　和田監督も打線の復調を感じ取った一打。続く今成は１ストライクからの２球目をとらえた。内角やや高めに浮いたカットボールに詰まりながらも、はじき返した一打は中前で弾む先制適時打。実に６月２４日の広島戦（富山）以来となる今季５打点目で上昇のきかっけをつかんだ。

　「得点圏では打ててなかったので。いい当たりではなかったですが、いい所に飛んでくれた。これからもいい所で打てるように頑張ります」

　江越も続く。２ストライクと追い込まれてから外角のスライダーをとらえて右越え二塁打。追い込まれながらも粘りを発揮した。前回のヤクルト３連戦（甲子園）では１２打数無安打と精彩を欠いていたが、４試合ぶりの安打で気を吐いた。それでも、期待のルーキーは反省を忘れなかった。

　「追い込まれていましたけど、しっかりついていけた。ただ、後のチャンスで打てなかった。もう一度冷静になって打席に入らないといけない」

　広げたチャンスを最後は鶴岡の中前２点適時打で締めくくり、この回３点。続く３回も上本の安打をきっかけに無死一、三塁とし、ゴメスの併殺の間に１点。黒田から今季最多の４得点を奪った。

　４連打を含む７安打はすべて中堅から逆方向への当たり。白星はもぎ取れなかったが、チーム一丸となってベテラン右腕を攻略した。「黒田に関しては次にもつながる」。関川打撃コーチも打線の復調に手応えを感じていた。（山本　浩之）