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イチロー 今季のターニングポイントは初の屈辱「代打の代打」

2016年06月17日 11:20

野球

イチロー 今季のターニングポイントは初の屈辱「代打の代打」
<パドレス・マーリンズ>9回2死一塁、ピート・ローズ氏を越える日米通算4257安打目の右翼線二塁打を放つイチロー Photo By スポニチ
ナ・リーグ マーリンズ3―6パドレス
(6月15日 サンディエゴ)
 今季のターニングポイントは、野球人生で初めて味わう屈辱だった。4月16日のブレーブス戦。6回にマーリンズは代打イチローが告げられた直後、相手投手が左腕に代わると、すぐに右打ちのジョンソンが代打に送られた。いわゆる「代打の代打」。イチローが受けたであろう屈辱は想像するにたやすい。

 だが、それを態度で示すことはなく、普段と寸分たがわない準備へと移した。翌日。いつものメニューを淡々とこなし、同戦に6回途中から守備で出場。9回2死から起死回生の同点左前適時打含む2安打、1盗塁と存在感が際立った。

 2日間とも試合後は沈黙を貫いたが、一連の行動と結果は言葉以上のメッセージとなった。今季初マルチ安打&初盗塁。それまで10試合中わずか1試合だった先発出場を、その後56試合で22試合に変えた。この時を境に、42安打、打率は.353をマーク。味方首脳陣との真剣勝負でも結果を示し、起用法も変えた。 (笹田 幸嗣スポニチ本紙通信員)

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