×

“イチTシャツ男”ソフトB城所 祝砲!交流戦4発目「憧れです」

2016年06月17日 06:40

野球

“イチTシャツ男”ソフトB城所 祝砲!交流戦4発目「憧れです」
<ヤ・ソ>8回2死一塁、右越え2ランを放ち柳田(右)とタッチする城所
交流戦 ソフトバンク12―3ヤクルト
(6月16日 神宮)
 打球は雨を切り裂き、右翼席で弾んだ。7点リードの8回2死一塁。ソフトバンク・城所は竹下の甘い初球直球を見逃さなかった。ダメのダメを押す5号2ランだ。

 「積極性が持ち味ですからね。一打席一打席、集中し、後悔しないようにやっています」

 先発・小川を攻略したのもこの男。初回1死での右前打で3得点を演出した。2戦連続マルチ安打で交流戦は打率・463、4本塁打、8打点だ。交流戦の規定打席まであと1打席。まだ「潜伏中」だが、MVP争いの本命に躍り出る勢い。13年に同僚の長谷川が記録した交流戦最高打率・418さえ視界に入る。

 マーリンズ・イチローが着た「キドコロ待機中」Tシャツで話題を呼んだ男は、宿舎でイチローの歴史的瞬間を見て球場入り。「僕がコメントできる立場にない。憧れです」と静かに言った。昨年1月。神戸自主トレでキャッチボールの相手を探していたイチローに川崎(現カブス)が「城所という男がいいです」と進言し、合同トレが実現した。知り合いの焼き肉店に配ろうと持参していたTシャツを「オレのは?」とおねだりされ、プレゼント。実際にキャンプで着用する姿に驚きと感激が込み上げた。

 昨年3月に右尺骨骨折の手術を受け、1軍復帰した8月にも右肩を脱臼してまた手術。苦しんできた男が憧れの人の記念日に輝いた。チームは交流戦最高勝率マジックを2とし、17日にも6度目の頂点に立つ。

おすすめテーマ

2016年06月17日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム