ゴメス 47打席ぶり一発が決勝弾「勝利に貢献できてうれしい」

2016年07月27日 05:30

野球

ゴメス 47打席ぶり一発が決勝弾「勝利に貢献できてうれしい」
<神・ヤ>8回1死一塁、ゴメスは中越えに勝ち越し2ランを放つ
セ・リーグ 阪神5―3ヤクルト
(7月26日 甲子園)
 ゴメスの一撃が阪神の勝利を決めた。同点の8回1死一塁。1ストライクからの2球目、ルーキのツーシームをバックスクリーン左へ打ち込んだ。「自分の仕事をしたいと思った。チームの勝利に貢献できたことがうれしい」。12試合47打席ぶりの決勝15号に胸を張った。

 6月下旬から深刻な打撃不振に陥り、先発落ちも経験。フラストレーションをためても、自らへの批判も真っ正面から受け止めた。「結果が出てないことは自分のせい。だから言い訳なんかしたくない」。力をくれるのは家族だ。

 「家族からのパワーはとても大きいよ。宝物で、僕の一部さ」

 グラウンドでも家族はいつも“隣”にいる。左腕に彫られたタトゥーに妻と2人の娘の名前を記している。母国のドミニカ共和国では成人男性の慣習。「珍しいことではないよ」と説明しても込めた想いは人一倍だ。

 「ここに名前があることで常に存在を感じられる。とても意味のあることだよ」。昨年生まれたばかりの次女アイミーちゃんの名前もちゃんと刻み、「すぐ入れてもらったんだ」と子煩悩ぶりを隠さない。

 チーム内でも協調姿勢は一貫している。試合前練習では福留から助言を得るなど1人でふさぎ込みはしない。「自分にとってもありがたい。うまくいかない時もあるけど、自分が起用してもらっているときはしっかり結果を残せるように毎試合臨んでいるよ」。4回の右前適時打と合わせて3打点。最近3試合は12打数5安打4打点で底は脱した。

 本拠地では約1カ月ぶりの勝利。金本監督は「本当にすみません」と笑った。殊勲のゴメスにも笑顔が戻った。「野球なので結果が出ていない時もあるけれど、これからもチームのためにやっていきたい。明日も試合はあるので、ファンを楽しませるようにしたい」。改めて猛虎の使命をかみしめた夜だった。(久林 幸平)

おすすめテーマ

2016年07月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム