巨人 阪神に延長10回サヨナラ連勝!吉川が決めた「抜けろっ!と」8回には丸が千金同点打 トラえた1差

2024年05月04日 20:54

野球

巨人 阪神に延長10回サヨナラ連勝!吉川が決めた「抜けろっ!と」8回には丸が千金同点打 トラえた1差
<巨・神>10回、サヨナラ打を放ち喜びを爆発させる吉川尚(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人2X―1阪神 ( 2024年5月4日    東京D )】 巨人が阪神にサヨナラ勝ちで連勝。ゲーム差を1とした。今季5度目の先発登板となった菅野智之投手(34)は7回106球6安打3奪三振1失点の力投も勝敗は付かなかった。1―1の延長10回1死満塁で吉川尚輝内野手(29)が中前にサヨナラ打を放ち、菅野と西勇とのしびれる投手戦となった激闘を制した。
 吉川が決めた。1―1の延長10回。マウンドには阪神4番手・漆原。この回先頭の門脇は木浪の好守に阻まれ遊ゴロも、続く代打・萩尾が四球を選び出塁。ここで漆原から島本に投手交代を選択した阪神ベンチ。続く丸が中前打で続くと、今度は巨人ベンチが動いた。好調の佐々木に代えて代打・長野を打席に送ると、その長野が左前打でつなぎ1死満塁のチャンスをつくった。この好機に吉川がキッチリ中前に抜けるサヨナラ打。激闘に終止符を打った吉川に東京Dから「尚輝!尚輝!尚輝!」と尚輝コールが送られた。

 手荒いナインの祝福を受け、ウオーターシャワーの水で濡れた顔を気持ち良さそうに拭った吉川は「8回の打席で悔しい思いをしたので、何とかバットに当てればという気持ちで打席に入りました。(丸や長野がつないだチャンスに)つないでもらったので、何とかするしかないと思いながら打席に立ちました。打った瞬間は“抜けろっ!”と思いながら走りました」と笑顔で振り返った。

 菅野の力投、この日に今季初1軍登録された大江の快投が勢いを呼んだ。0ー1の8回だった。マウンドには7回無失点の快投を見せた西勇からバトンを受けた無失点男・岩崎。先頭の門脇が中前打で出塁すると、大江の代打・増田大が犠打を決め1死2塁に。続く丸が右前打を放ち二走・門脇が一気に生還。この日一番の歓声に沸く東京D。ついに同点に追いついた。

 菅野はアンラッキーな森下の右翼線二塁打からノイジーに先制打を許した4回以外は得点を許さぬ力投。小林との息の合ったスガコバコンビで7回を1失点と先発の役割は十分に果たした。8回は大江が3者凡退、9回には西舘がさすがのマウンド。先頭の大山に四球を与えたものの動じずに得点を許さなかった。

 打線は今季まだ勝ち星のない西勇輝の前にチャンスをつくれず。7回までわずか3安打7三振無得点と力投を続けた菅野を援護することはできなかった。8回に、ようやく丸が同点打を放ち試合は振り出しに。9回は桐敷から得点を奪うことができず延長戦に突入した。

 ▼菅野 点を取られたことにフォーカスをするなら、2アウトまではこぎつけたのですが、点を与えてしまった。あそこはもうちょっと粘り強く投球できたのではないかと思います。ただ、投げた球には悔いはないので、チームの逆転を信じ、ベンチで応援します。

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