広島 4連勝!首位・巨人に0.5差 新井執念の延長11回V犠飛

2017年04月07日 05:30

野球

広島 4連勝!首位・巨人に0.5差 新井執念の延長11回V犠飛
<中・広>11回1死満塁、新井は勝ち越しの右犠飛を放つ Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5―3中日 ( 2017年4月6日    ナゴヤドーム )】 前夜の12回引き分けに続く、2試合連続の延長戦。赤ヘル伝統の好走塁がもつれた試合に終止符を打った。4番の新井が決勝の犠飛だ。
 「皆がつないでくれたから。どんな展開でも最後まで諦めない。(打撃コーチの石井)琢朗さんにも“つないで、つないで”と言われている。丸もキクもナイスラン」

 同点の延長11回、1死から「タナキクマル」が3連打で満塁。相手投手は岡田から祖父江に代わり、2ストライクと追い込まれながら外角スライダーに食らいつき、右翼への飛球となった。

 飛距離は十分。三走・田中が生還。同時に、おとりの一走・丸もスタート。一塁手のビシエドが平田からの返球をカットし、思惑通り、一、二塁間の挟殺プレーに持ち込んだ。二塁ベースカバーが不在となり、そのスキを三塁に到達していた菊池は見逃さなかった。

 「自分のタイミングでスタートした。頭の中で想像していたプレーが、そのままできた」

 ビシエドからの送球が三塁ゲレーロ―捕手松井雅と渡った時には、既に5点目の生還を果たしていた。三塁の河田コーチが「キクが機転を利かせてくれた」と言い、丸も「キクがいい反応で走ってくれた」とたたえた。

 「9回で勝ち切れればよかったけれど、昨日の引き分けも意味のある大きな勝利になった」

 緒方監督は犠飛1本で2点を奪った好走塁に目を細めた。これで1分けを挟んで4連勝。敗れた巨人とは0・5ゲーム差に肉薄した。(江尾 卓也)

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