西武・栗山 16年目の初サヨナラ弾「今年は何とか日本一を」

2017年05月22日 05:30

野球

西武・栗山 16年目の初サヨナラ弾「今年は何とか日本一を」
<西・ソ>9回1死、中越えサヨナラ本塁打を放つ栗山 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武7―6ソフトバンク ( 2017年5月21日    メットライフドーム )】 ダイヤモンドを一周した西武・栗山はウオーターシャワーを浴びた後、すぐに輪を離れた。
 プロ16年目で初のサヨナラ本塁打の余韻に浸ったのは一瞬。歓喜に沸くナインを見渡し「(ホームで)水かけたの誰やろと思って。冷たい」とずぶ濡れになりながら“犯人捜し”を始めた。「あとでゆっくり(録画を)見ようと思います」と笑った。

 打席でも冷静だった。6―6の9回1死。1ボール1ストライクから岩崎の149キロ直球が真ん中低めに来た。「ストレートしか打てそうになかったので」と振り切った打球はバックスクリーン右に飛び込む劇打となった。19試合無失点だった岩崎を攻略。「なかなか打てる投手ではない。(スタンドに)入ったときは歓声が凄く耳に入ってうれしかった」。試合前練習が始まる前に3試合ぶりの先発を告げた辻監督も「よく打ってくれましたね。助けられた」と最敬礼。球団も22日から「栗山巧サヨナラ記念Tシャツ」の発売を決めた。

 もがいていた。パ・リーグ歴代2位の390試合連続フルイニング出場記録(10年3月〜12年8月)を持つ鉄人だが、今季は40試合で先発は22試合。4月15日のロッテ戦(ZOZOマリン)で右ふくらはぎを痛めて以降はフォームが安定せず「(相手が)打てるところに投げてくれればええのに」と嘆いたこともあった。この日は12年から5年間務めた主将を譲った浅村が2安打2打点の活躍。「自分も頑張らなあかん」と奮い立った。

 3カード連続の勝ち越しで、貯金は今季最多タイの5。2位・ソフトバンクとのゲーム差を2に縮めた。「凄くいい勢いで戦えている。今年は何とか日本一を獲りたい」。2度の日本一を知る33歳が獅子軍団を加速させる。 (馬渡 雄介)

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